オリンピックのメダル。トップアスリートたちが、全てをかけて目指す世界の頂点だ。リオ五輪の男子円盤投で2位だったポーランドのピオトル・マラチョフスキ選手は、その銀メダルを手放すことにした。難病の少年を救うために。
3歳の少年、Olekくんは網膜芽細胞腫という目のガンを患っている。ポーランドでは治療が難しく、家族は米ニューヨークでの治療を望んでいた。
ロイター通信によると、必要な治療費は約48万ズウォティ(約1260万円)。すでにポーランドのSiepomagaという財団が3分の1ほどを集めていたが、渡米にはまだ足りない。
そこで立ち上がったのが、この話を聞いたマラチョフスキ選手。治療費のために、オークションサイトに自分の銀メダルを出した。
まだ、足りない・・・
ESPNによると、8月24日時点で集まった金額は約190万円。目標金額には届いていなかった。
そこに現れたのが富豪の姉弟
ドミニカ・クルチェクとセバスチャン・クルチェクの姉弟が銀メダルを購入し、必要な経費をすべてまかなうと申し出たという。
Forbesによると、2人の資産は計34億ドル(約3460億円)で、ポーランドで一番の富豪。昨年、父親から遺産を引き継いだ。