北海道で男児が行方不明になっているニュースは海外でも相次いで取り上げられた。両親に対する激しい非難が巻き起こっている。
山林に置き去り
5月28日夕方、小学2年の田野岡大和君(7)は北海道の山林で「しつけのため」に両親に置き去りにされ、行方不明になっている。
両親は当初「山菜採りの最中に行方不明になった」と嘘の説明をしていた。父親(44)は「本当のことを言うと(虐待をしたなどと)疑われるかもしれず、世間体を気にして言い出せなかった」という。両親は虐待でなく、しつけと主張している。
集まる非難
CNNやIndependentなど海外メディアは相次いで、このニュースを取り上げた。欧米では児童虐待は厳しく取り締まられる。両親の「しつけ(a form of discipline)」「 罰(a punishment)」として置き去りにしたことに対して、非難が高まった。
BBCのFacebook投稿に対するコメント。「すべての人には違う子育て方法がある。だが、この方法はとても馬鹿げている。子どもがすぐに見つかることを望む」「両親は虐待と育児放棄で逮捕されるべきだ。最低だ」
BuzzFeedの報道にも大量のコメントが。「とんでもなく狂った話」「しつけのために罰するというなら、少なくとも狂っていないやり方を選ぶべき」「親になるべきでない親がなんと多いことか」
英デイリー・メールの報道にもコメントが集まった。「これは児童虐待と呼ばれるもの。両親もどこか遠くに捨てられて、家に帰れるかやってみるべき」「自らの子どもにこんなに残酷になれるなんて、本当にがっかりする…すぐに少年が見つかりますように…」
「いいね」が多く付けられたコメントに「しつけ」を許容する内容はほとんど見られない。
国内は?
Yahoo! JAPANニュースで「そう思う」が多くついたコメントも、虐待だとする内容が多かった。
「しつけで置き去りにしたことはある」という声も。
サムネイル写真は Facebook / Zenrin / Google