注意事項のクセがスゴイ! 寛容すぎるトルコ語検定、主催者の真意は

    「受験料の未払いがあっても、法廷措置を視野に入れることはありません」

    「試験開始時刻に遅れたり、試験会場を間違えたりしても受験できます」。あるトルコ語検定のこんな注意事項がツイッターで拡散され、「寛容すぎる」と話題になっています。

    ケバブをほおばっても怒られない!

    そのNEトルコ語検定の「受験上の注意事項」がこちら

    ・試験開始時刻に遅れたり、試験会場を間違えたりしても受験できます。
    ・試験開始後いつでも入室や退室ができます。
    ・試験中に不正行為があっても、以後の受験を禁止することはありません。
    ・試験中に喫煙と飲酒はできませんが、飲食は自由です。
     ただし、音や臭いがする物はご遠慮ください。
    ・受験料の未払いがあっても、法廷措置を視野に入れることはありません。

    (※原文ママ)

    主催者は「いまでは半分トルコ人」

    遅刻はともかく、飲食OKで受験料の未払いすらおとがめなしってどんだけ太っ腹なのでしょうか。真相を確かめるべく、主催者でトルコ語講師の大川博さん(57)に取材しました。

    すると、開口一番「いやーあれはですね、私の悪ふざけなんですよ。授業でもそうなのですが、人を笑わせるのが趣味でありまして」との答えが。

    ええーっ!まったくの冗談ということですか?

    「いえ、実際遅れてきただけで受けられないとか、お金がないから受けさせないなんてことは言いません」

    「私自身トルコ的な人間なので、よく言えば臨機応変で応用がきくし、悪く言えばいい加減、適当なんです」

    なんとも懐が深い。「いい加減は良い加減」ともいいますからね。

    大川さんは22歳で日本を出て、その後18年の海外生活を送り、うち8年をトルコで過ごしたのだとか。「いまでは半分トルコ人みたいなもんです」

    読者に感謝、手弁当で試験運営

    『ニューエクスプレス トルコ語』などの著書があり、各地でトルコ語教室を主宰する大川さん。NEトルコ語検定は英検などの検定試験とは性質が異なり、『ニューエクスプレス トルコ語』の理解度を試すためのテストなのだそうです。

    検定は大川さんが手弁当で運営しており、参加者は多い時で16人、少なければ1人ということも。赤字でも続けているのは「英語やフランス語ではなく、トルコ語に目を向けてくれたことがありがたい。読者の方々への感謝です」

    なお、日本で受けられるトルコ語の試験には「ユヌス・エムレ インスティトゥート」が実施するトルコ語能力試験 (TYS)もあり、NEトルコ語検定とはまったく別物ですので、間違えないようご注意を。

    NEトルコ語検定の次回の試験は9月30日。確かに注意事項は寛容ですが、それに甘えてわざと遅刻したり、受験料を踏み倒したりしたらダメですよ!

    BuzzFeed JapanNews