Twitterの「晒し垢」知ってますか?見知らぬ他人がリベンジポルノをばらまく闇

    「撮らない」「撮らせない」ことが基本

    総務省の調査によれば、20代以下の約半数以上がTwitterを利用している。

    晒し垢とはリベンジポルノを公開するためだけのアカウント

    Twitter上では、会社や学校の人など実生活につながりのある人に自分の愚痴や趣味を聞かれたくないために、複数のアカウントを持つ人がいる。

    実生活につながりのある人と繋がる「表アカウント」に対して「裏アカウント」、略して「裏垢」と呼ばれるものだ。

    こうした裏垢には、似た性的趣向を持つ人々が使うアカウントが存在する。「晒し垢(さらしあか)」もそのひとつだ。

    この「晒し垢」では、プライベートな画像や性的な写真・動画などが投稿される。被写体となった人の許可を得ているわけではない。それらの画像は、撮影した人が晒し垢のアカウント主に依頼して、公開してもらっているケースもある。

    元交際相手など、他者の画像投稿を「晒し垢」に依頼した場合、そして依頼されて「晒し垢」に投稿した場合、法的責任はあるのだろうか。

    「晒し行為は犯罪」

    インターネットの問題に詳しい清水陽平弁護士は、晒し垢の法的な責任について次のように話す。

    「リベンジポルノ法では、被害者が公開を前提としていない性欲を興奮させるものを公開すること自体が禁止されています。そのため、晒し垢のアカウント主の行為は、違法です」

    「写真を提供した人もそうした(写真を公開するという)行為が目的であれば、同様に罰せられる可能性があります」

    つまり晒し垢のアカウント主、写真提供者の両者の行為は犯罪行為になるのだ。

    被害にあわないためにできることは?

    警視庁によると、警視庁の管轄内における平成27年度のリベンジポルノ相談件数は、33件。平成28年度は71件となっている。

    そして、警視庁はリベンジポルノにあわないためには「リベンジポルノにつながる写真を『撮らない』『撮らせない』こと『撮ることがおかしい』『求めた人、撮った人がおかしい』ということを認識することが大事」と話す。

    さらに、リベンジポルノは公開されてしまうと被害が大きくなることから、公開された場合はもちろんのこと「画像や動画が投稿されていなくても、これらの画像等によって不安になるような言動を受けた場合はすぐに相談してほしい」と回答した。

    なお、Twitter社は取材に対して回答を控えた。

    各都道府県の性犯罪被害相談電話設置一覧

    リベンジポルノ等の画像・動画の削除相談に応じてくれる一般社団法人セーファーインターネット協会  

    訂正

    スクリーショット画像とその解説部分を削除し、一部の表現を修正しました。