【森友学園】安倍首相「メールを見ればわかる」 籠池氏妻と昭恵夫人のメール公開

    籠池氏は証人喚問で「昭恵夫人を通じて安倍首相から100万円の寄付をもらった」などと発言。安倍首相や昭恵夫人はそれを否定している。

    森友学園の籠池泰典理事長の証人喚問から一夜明けた3月24日。「100万円寄付」「夫人付け職員からFAX」などの証言に注目が集まり、参議院予算委でもやりとりが交わされた。

    安倍首相は「事実と異なることが語られたのは誠に遺憾。私も妻も事務所も関与していないのは明確」と、籠池理事長の証言が虚偽であると否定。ただ、「偽証罪に問う」という言葉は出なかった。

    籠池理事長は、昭恵夫人から「主人にとっても大変なことに巻きこまれたと理解してほしい」など、「口止めとも取れるメール」が来たと主張している。

    その内容は産経新聞が3月24日朝にすでに報じており、2月25日に昭恵夫人がこんなメールを送信していることが明らかになっている。

    「私もよくわかりませんが、色々気を付けなくてはいけないことがあります。私が関わったということは、裏で何かがあるのではと疑われないように、細心の注意を払わなくてはならないということだったのでしょう」

    これについて、安倍首相の答弁はこうだ。

    「『メールで口止めをした』と籠池氏が言っているのは、極めて遺憾。籠池氏の夫人からのメールに対し、『李下に冠を正さず』という趣旨で返信したのは明らかだ。(証言は)悪意に満ちたものであると申し上げておきたい」

    ちなみに、水没についてのメールもある。産経新聞が報じた2016年6月4日のメール(要旨)には、こんなやり取りがある。

    昭恵夫人:携帯水没でデータが一部飛んでしまいました。失礼ですが、お名前を教えて下さい。

    籠池氏妻:今晩は。塚本幼稚園、籠池泰典の家内です。

    昭恵夫人:大変失礼致しました。

    昭恵夫人が100万円の受け取りや寄付金の授受について、籠池氏の妻に「記憶がないのですが」などと問う内容もある。

    籠池氏は証人喚問で、国有地の取引をめぐって昭恵夫人に相談した、と述べている。さらに、夫人付きの内閣府職員からFAXで返信があった、とも。

    民進党の福山哲郎議員は予算委で、安倍昭恵夫人らの証人喚問をすべきだと求めた。

    BuzzFeed Newsでは籠池氏の会見について『「安倍首相は好き」でも「嘘はダメ」 籠池理事長が語った保守主義者の愛憎』という記事にまとめています。

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