幸福の科学に「出家」するとして、芸能界からの引退を宣言した女優、清水富美加さん(22)の告白本「全部、言っちゃうね。」が2月17日、発売された。
清水さんは前日、こうして自らのTwitterで発売を予告。2万8千リツイートされるなど、大きな注目を集めた。
予約電話が殺到
東京・赤坂にある「幸福の科学出版」には、17日の朝から予約を求める電話が殺到。一時、繋がりにくい状況にまでなった。
出版社のビル1階にある直営書店によると、入荷したのは90冊。うち50冊には即座に予約が入り、打ち切りに。残りの40冊も昼ごろに店頭に並んだ直後、完売したという。
「支援しようと思って」
BuzzFeed Newsが午後1時半ごろに書店を訪れたところ、予約購入しているほとんどの人がメディア関係者。TBSラジオの番組のために購入していたお笑い芸人の阿曽山大噴火さんの姿もあった。
一方、ある背広姿の男性は、BuzzFeed Newsの取材に「支援しようと思って」とだけ語り、足早に去って行った。
書店の男性店員は「あっという間に売り切れてしまいました。こんなことは初めてなので、驚いています。コメントはこれくらいにさせてください」。
三省堂などの大手書店でも、この日から販売が始まった。三省堂にも予約が殺到しており、「1人1冊」のみの販売となっているという。
自筆の前書きに書かれていること
本をめくるとまず最初に目に入ってくるのが、自筆の「まえがき」だ。
今回の引退騒動について「お騒がせしてしまい、申し訳ありません」と謝罪。こう記している。
現在進行中のお仕事での共演者さんやスタッフさんには、この身、千切れる思いでいっぱいです。
謝罪しかできないことを心よりお詫び申し上げます。
その上で、この本は飛び交っている疑問に「お答え」するため、「遺書を書くような思い」で書かれたものだとした。
何故、そんな中で姿を消したのか?
何故、今、出家なのか?
日々、様々な疑問や情報、憶測や意見が飛び交っているのをまのあたりにし
それらにお答えしたく、全ての事を遺書を書くような思いで、
この本に全託しました。
そして、こう意味深な言葉を残している。
でも、絶対、死にません。
いつか絶対に、完全復活します。
なぜなら・・・。
「まえがき」の署名は、「法名」の千眼美子だった。
自殺未遂などの経験も
本ではそのほか、「死にたかった7年、死ななかった7年」とこれまでの芸能生活を振り返る内容や、自身の生い立ち、幸福の科学の教えや「出家してこれからしたいこと」などの項目がある。
水着の仕事をして「死にたい」と思い、ガムテープを使った自殺未遂やリストカットに走ったことや、自らの給料事情についても触れられている。
ネット上では「枕営業」に言及されているのではないか、といった憶測も飛び交ったが、そういった項目は一切なかった。
本人が執筆したのだろうか。冒頭には、こんな記載がされている。
「本書は、医師の立会いのもとでインタビューした内容を編集したものです」