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沖縄・南城市長が辺野古警備で「海保職員が自殺」と投稿→削除 市は「個人的なもの」と対応せず

古謝景春市長の投稿は、デマ批判を受けた後も拡散している。海上保安部が否定した内容を発信したことに、市長や市はどう対応するのか。

沖縄・南城市の古謝景春市長が自らのFacebookに米軍基地の反対運動に従事していた海保職員2人が自殺したと投稿し、デマとの批判をうけた後に削除した。BuzzFeed Newsが2月20日に、市に取材を申し込むと「個人的な投稿」であり、問題はないとの答えだった。

まず、経緯を振り返る。古謝市長の投稿は2月14日、こんな内容だ。

基地反対の運動に対応していた隊員が自殺したとの不確かな情報は、市長が削除した後も、SNS上で拡散した。

BuzzFeed Newsは南城市役所にも取材をした。

2月17日に取材に応じた総務課長は「海保から『市長のFacebookについて話したい』と電話があった」という事実を明らかにした。ただ、当の市長はフィリピンに出張中で連絡が取れないという。

「直接市長とやりとりができていない。どういった内容かつかめておりませんので、帰ってきてから確認しようと思っている」

市長は18日夜に帰国した。そこで20日、BuzzFeed Newsは改めて市役所に取材をした。そこで受けた説明はこうだ。

「基本的には市長の私的なFacebook上でのコメント。市として見解を出せる部分ではない」

17日に「確認する」と言っていた経緯は、聞いていないのだろうか。

「市長がお知り合いの方との話を書き込んだ、と聞きました。ただ、それ以上の経緯は聞いていない。あくまで私的な部分ということで線を引いている」

海保からも市に問い合わせがあったが、「個人的な書き込み」だから、市は問題視していないのか。そう聞くと、「おっしゃる通りです」との返答があった。

BuzzFeed Newsは市長に直接、取材依頼や質問を送付できないかと確認した。その回答はこうだった。

「この点については市長の個人的な部分ですので、取材などについては控えさせていただいている。個人的なものなので、市がどうこう取り次ぐ問題ではない」

BuzzFeed Japanでは、デマや不正確な情報、いわゆる「フェイクニュース」を継続的に取材しています。そう思われる情報や、そうした情報を拡散している公人を見つけた場合は、BuzzFeed Japanのニュースチーム(japan-report@buzzfeed.com)までご一報をお願いいたします。