ホストがテキーラ5杯一気飲みで死亡、責任者ら書類送検 シラフからでも一気に昏睡

    短時間に大量の飲酒をし、血中アルコール濃度が急上昇する一気飲みは危険な行為だ。酔っ払っていない状態から、一気に昏睡状態に陥ることもある。

    大阪・ミナミのホストクラブ「Black Pearl」で2012年、テキーラを一気飲みして、ホストの男性(当時21)が死亡した。大阪府警は17年1月12日までに、店の責任者と従業員の2人を業務上過失致死の疑いで書類送検した。NHKなどが報じた。

    倒れてから2時間後の救急搬送。大阪府警は、責任者と従業員がすぐに救護措置をしなかったとして、書類送検した。

    この事件をめぐっては、両親が2015年、店を相手取って約8600万円の賠償を求める裁判を大阪地裁に起こしている。また、14年には大阪府警に刑事告訴していた。

    東京消防庁のデータによると、2015年に急性アルコール中毒で搬送された人は、同庁管内だけで1万5474人。そのうち6550人が20代だ。

    短時間に大量の飲酒をし、血中アルコール濃度が急上昇する一気飲みは危険な行為だ。アルコール健康医学協会によると、酔っ払っていない状態から、一気に昏睡状態に陥ることもあるという。

    低血圧や呼吸困難だけではなく、今回のように死亡に至るケースもある。一気飲みをしないことが大切だ。

    ただ、それでも急性アルコール中毒になってしまった場合には、どうすればよいのか。

    同協会は、「即座に救急車を手配」すること、「可能ならば水分を補給」すること、吐瀉物がつまらないように安全体位を取るようにすることーーなどの対策を呼びかけている。