ほんとうの愛ってなんだろう……。あの真っ暗闇で、一緒に語り合ってみませんか?

    愛っていろいろな形がありますよね。体験型ワークショップ「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」で真っ暗闇のなか、じっくり考えてみてはいかがでしょうか。

    2月14日はバレンタインデー。恋人たちの日、カップルたちが「愛」を誓う日です。

    そんな「愛」について、真っ暗闇のなか、じっくり考える体験型ワークショップが、東京で開かれていますよ。

    「目以外の何かで、ものをみようとしたことがありますか?」

    そんなキャッチコピーがある、この取り組み。白杖を片手に、8人グループになって暗闇を探検しながら、さまざまなコミュニケーションに挑戦します。

    アテンドをしてくれるのは、視覚障がい者の人たち。言ってみれば、見える人と、見えない人の立場が逆転するところなんです。

    聴覚や触覚など、視覚以外の感覚を研ぎ澄ます。そうして、コミュニケーションの大切さを再確認できる場所でもあります。

    「暗闇って言っても、どうせ少しは見えるんだろうな」

    実際、仲間たちがいるからこそ前に進めるようなもの。

    チームで力を合わせ、助け合いながら、段差を乗り越えたり、扉を探してくぐったり。 今回、僕たちをアテンドしてくれたのは全盲の女の子でした。山崎記者はこんな感想を持ったそう。

    「はじまった瞬間、いきなり立場は逆転しました。私には未知の世界が彼女には当たり前。視界が遮断されたら私たちは圧倒的に弱いんですね」

    視覚以外の感覚だけを生かして空間を把握するのは、とっても難しい。でも、それぞれが鋭敏になっていくと、なにかが「見える」気がしてくるんです。不思議。

    今回のハイライトはやっぱり、みんなで愛について話し合うところです。

    そうして過ぎる、あっという間の90分。

    最初は「怖い」と言っていた山崎記者も「社会的な意義もあるし考えさせられることもたくさんあるんだけど、何よりきちんとエンターテインメントなのでこう言い切ります、すごくおもしろかった!」。

    僕も、2回目なのに、心の底から楽しめました。また違った発見があったと思います。

    恋人とのデートでも、仲の良いの友人とでも。暗闇を知ってみると、いつもの暮らしに戻ったときに、世界がぐっと広がりますよ。

    DIDの体験は各回90分間、事前予約制。知り合い同士の参加は4人まで。初対面の人たちと一緒に楽しむのも醍醐味です。詳細はホームページから。