夏の甲子園2日目の8月8日。第4試合、北陸(福井)ー東邦(愛知)。東邦が4回に打線を爆発させ、1イニングで12得点を記録した。
東邦は春の選抜大会では11得点と、1イニング最多得点記録を持っている。1971年の第43回大会で、報徳学園(兵庫)を相手に叩き出した数字だ。
今回の12得点は、1イニング最多得点の3位タイ記録。ちなみに1位は、1923年の第9回大会で立命館中(京都)が台北一中(台湾)を相手に叩き出した14得点。
当時はまだ戦前。日本の統治下だった外地の台湾や満州、朝鮮からもこうして代表校が出場していた。
この9回大会は台湾代表の記念すべき初出場大会だったが、残念ながら、台北一中はこの試合、立命館中に23-4で敗れた。
戦争で甲子園が中止される1941年以降、外地の3大会は消滅している。