神奈川県で”竜巻”が発生!? けが人なし、気象台「塵旋風だと思います」

    相模原市緑区で、竜巻が発生したとする動画がTwitterに投稿された。

    2月13日午後1時前、神奈川県相模原市で竜巻が発生したとされる動画が、Twitterに投稿された。

    相模原市によると、同日午後1時前に緑区大島の畑で起き、けが人はなかった。

    これは竜巻なのか。BuzzFeed Newsは、横浜地方気象台に問い合わせた。

    気象台の担当者はこう話した。

    「竜巻は、発達した積乱雲から発生します。当時は快晴で、竜巻が生まれる気象条件ではありませんでした。なので、塵旋風だと思われます」

    塵旋風(じんせんぷう)とはなにか。

    日本気象学会によると、塵旋風は、上空に積乱雲が伴う竜巻とは異なる。晴天の穏やかな環境で、地表面が加熱されることで生まれた上昇気流によって発生する。半径数メートル〜数十メートルの渦となり、数分間持続する。

    「つむじ風」とも呼ばれ、竜巻ほどの被害はもたらさないが、屋外活動や航空機にも影響し、注意が必要だ。

    相模原市緊急対策課の担当者は、BuzzFeed Newsの取材にこう語った。

    「今回の現象は、塵旋風と捉えています。相模原では、昔から旋風がよく発生する土地柄です。畑の真ん中で起き、被害の報告は受けていませんので、特に対応はしておりません」

    動画の撮影者が証言、「初めて見た」

    動画を撮影した団体職員の男性(25歳、@10000suke)は、「かなりの大きさに、びっくりした」と当時の様子をBuzzFeed Newsに語った。

    昼休憩中の出来事だった。現場の近くにある事務所に車で帰る途中、50メートルほど離れた場所に黒い渦を見つけた。とっさに助手席から動画を撮影した。

    「初めて見ました。風は強くなく、音も大きくありませんでした。風向きが違ったのか、塵や土ぼこりは舞ってきませんでした」

    渦は、約15分は続いたとする。発生した場所には、民家はなく、人も確認できなかった。

    「近づいてきたので、車を急いで動かしました。そばを通ろうとした別の車は、渦に気づき、バックして逃げていました」