Netflixと歴史ドラマ共同制作? NHKは報道の「一部誤り」を指摘するが……

    ドラマ「東京裁判」の制作費を両者で分担?

    NHKは12月、東京裁判を題材にしたドラマを4夜連続で放送する。その後、配信権を得たアメリカの動画配信大手「Netflix (ネットフリックス) 」が、世界20言語でインターネット配信をする。

    ネット上では、記事について「誤りがあるのでは」と噂されていた。

    「NHKと米Netflixが歴史ドラマの共同製作を進めていることが16日、わかった」との一文から始まった記事だった。世界に向けたネット配信について詳細に書き、配信による民放を含めたテレビ業界の今後にも触れている。

    本当に記事に誤りはあるのか。BuzzFeed Newsは、NHKとNetflixに問い合わせた。

    一方、NHKの広報担当者は、電話で「一部に誤りがある」と指摘した。

    指摘したのは、2点だった。「共同制作をしたか」「制作費を分担しているか」だ。

    では、日経ビジネスオンラインは、この2点をどう報じたのか。

    まずは、共同制作に関してはこうだ。

    それに対して、NHKからFAXで届いた回答にはこうあった。

    「NHKは今回、Netflixと共同制作するわけではなく、両者の間に契約は存在しません」

    「NHKと共同制作するのは、あくまでオランダとカナダのプロダクションであり、Netflixがカナダのプロダクションに配信権を得たいと申し出たため、配信することになったものです」

    つまり、Netflixとは直接、提携しておらず、カナダの制作会社との提携を承認しただけだと主張している。

    番組制作費については、記事でこう書かれている。

    ドラマ「東京裁判〜人は戦争を裁けるか〜」は、NHKスペシャルとして12月12日から。