mixiの黒歴史、公開恐れて退会者続出中 運営側は「想定内でした」

    10年前の日記が晒される

    10年前の恥ずかしい日記が、友人や知人に読まれてしまう、とネット上で騒がれている。SNS「mixi」が、特設サイトで自分や友人(マイミク)の日記を表示させるキャンペーンを始めたからだ。

    Twitterでは、トレンド入り。

    アクセスが殺到し、サーバーはダウンもした。

    4人組ロックバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジカン)」とのコラボ企画の一環。

    “mixi日記を「リライト」しよう!”という謳い文句で、11月30日に始まった。

    アジカンが11月30日、2004年に発売したアルバム「ソルファ」の再レコーディング盤を発売したのがきっかけだった。同じ年にmixiもスタートし、今回のコラボが実現した。

    12月16日まで、特設サイトにアクセスすると、自分やマイミクの懐かしい日記が読める。

    かつて大流行したmixi。ユーザーたちは何をしたのか。

    記者は、今回のキャンペーンを受けて数年ぶりにアクセスした。登録したメールアドレスやパスワードを忘れ、ログインに手こずった人もいただろう。

    ログインすると、2008年に書いた日記が一覧で出てきた。クリックするのをためらう見出しの数々だ。

    マイミクの人たちの日記はこちら。懐かしい。

    友達の日記は、つい読んでみたくなる。

    ツイッター上では、日記を削除したり、公開範囲を変更したという声で溢れた。

    一方で、この機に「退会」したというユーザーが殺到した。

    mixi退会してきたぜ。昔の日記を掘り返されるなんてごめんだ!!!

    mixiはなんだ、大量に退会者だしてユーザーのスリム化でも狙ってんのか

    狙いが裏目に出たのか。BuzzFeed Newsは、ミクシィに話を聞いた。

    広報担当者はこう話す。

    「退会者がいらっしゃるのは、企画当初から想定内でした」

    では、狙い通りの結果だったのか。

    「再度ログインのきっかけを作り、当時を懐かしんでほしい、というのが、この企画の狙いです。退会する方もいれば、昔の日記を読んだり、非公開にしたり、と楽しみ方はそれぞれです。実際に、多くの方にログインしていただきました」

    現在、ログインに手こずったユーザーから、問い合わせが急増しているという。

    フォームから問い合わせがありましたメールアドレスやパスワードがわからない方に、一件一件対応させていただいています。話題にしていただき、ありがたいです」