魚沼産コシヒカリに中国産を混入? 「週刊ダイヤモンド」の記事を卸会社が否定、提訴へ

    「当社の名誉を著しく毀損するものである」

    週刊ダイヤモンドは、JAグループ京都の米卸会社「京山」が販売する米に産地偽装の疑いがあると、2月13日発売号で報じた。

    それに対して京山が、ダイヤモンド社を相手取り、提訴する方針だとわかった。

    記事は、「激震スクープ」として、こう冒頭に書いていた。

    JAグループ京都の米卸「京山(きょうざん)」が販売する複数のコメに産地偽装の疑いがあることが本誌の調べで分かった。専門の検査機関に産地判別を依頼したところ、「滋賀産」や「魚沼産」として売られていたコメに中国産が混入しているとの結果が出たのだ。

    京山が、精米・販売したとするコシヒカリ4袋(5キロずつ)を「京都ひがしやまいちば楽天市場店」で購入し、同位体研究所に産地判別の検査を依頼。検査結果には、「滋賀こしひかり」に入った10粒中6粒が中国産と判別されたとする。

    そして、これが間違いの可能性がほとんどないとこう記した。

    今回の検査ではコメ10粒のうち6粒を中国産と判別したが、これが間違いで、実は6粒とも国産だったという確率は7.2%の6乗であり、事実上0%である。

    一方、京山は事実と異なると全面否定。

    京山は2月13日、名誉を毀損するものだとして、ダイヤモンド社を相手取り、損害賠償と名誉回復を求め、刑事告訴に踏み切る考えをHP上で明らかにした。

    また、京山は現在、農林水産省に米の調査を依頼しており、「いずれ事実が明らかになると考えております」とコメントしている。