ヘリに引き上げ途中の担架が上空で高速スピン…　地元消防局は「非常に稀なケース」と説明

    遭難した女性の救助活動中に突如回転を始めた担架。その衝撃的な一部始終をカメラが捉えていた。

    Yuto Chiba
    by Yuto Chiba

    千葉 雄登 BuzzFeed News Reporter, Japan

    6月4日、アメリカのアリゾナ州フェニックス市近郊のPiestewa Peakでハイキングをしていた75歳の女性が遭難。その後、無事救助された。

    救助活動を報じていたFOX 10によると、フェニックス市消防局の担当者は「女性と接触し、山を出来る限り迅速に降りることが必要だと考えた」という。そのため、救助活動にはヘリコプターが使用された。

    ヘリによる救助活動は途中まで何事もなく進んでいたが…

    FOX 10 Phoenix @FOX10Phoenix

    WILD HELICOPTER RESCUE: Firefighters say a 74-year-old woman had to be flown off of Piestewa Peak this morning after she suffered an injury while hiking. STORY: https://t.co/H4HavJnsgn

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    担架が突如、くるくると回り始めた。救助されていた女性は回転を続ける担架に乗ったままだった。

    回転のスピードは動画で確認する限り、かなり早い。ヘリコプターの回転翼によって発生した乱気流が、担架を回転させてしまったとみられている。

    FOX10 / Via fox10phoenix.com

    本来、こうした現象は担架の回転を防ぐ仕組みによって発生しないよう防止策が取られている。だが、稀に救助活動の現場で起こることが知られていると消防局の担当者は説明を行った。

    過去6年間の救助活動210回のうち、この現象が起きたのは2回だけだという数字も、記者会見では公表された。

    衝撃的な動画ではあるが、数カ所で固定されているため安全性の懸念はないと消防局のレスキュー隊長を務めるボビー・ドュブノフさんは語る。

    救助された女性は病院に運び込まれたが、担架が回転したことによる不調は今のところ訴えてはいない。