消えた「政治家の覚悟」 菅官房長官の自著が大人気、図書館からもなくなる

    菅義偉氏の著書「政治家の覚悟 官僚を動かせ」は、現在手に取ることが困難な1冊となってる。

    ポスト安倍の最有力候補として名前が挙がっている菅義偉氏。

    菅氏の著書「政治家の覚悟 官僚を動かせ」(文藝春秋、2012年)は現在、絶版。インターネットでは10万円以上の高値で取引されているものも。

    関東圏の公立図書館では貸し出し中となっており、総裁選前に手に取ることは事実上、困難な状況だ。

    メルカリでは高額転売相次ぐ

    Amazonや楽天などオンラインの書店でも菅氏の著書は在庫切れ。

    Amazonマーケットプレイスでは9万9700円と値付けされ、販売されているものもある。

    メルカリでも高額で転売されており、2万3000円、2万7000円と、定価の1430円を大幅に上回る価格で取引されている。

    内閣官房長官記者会見(9月7日)では、この点について質問も上がっていた。菅氏は、「野党時代に執筆した著作について、そんなに高くなっているとは承知していませんでした」と苦笑いを浮かべた。

    BuzzFeed Newsの調べでは、東京都内、埼玉県内、神奈川県内の蔵書のある公立図書館すべてで貸し出し中。多くは予約が複数入っており、総裁選前後までに閲覧をすることは不可能だ。

    10日夕現在、公立図書館で閲覧または貸し出しできる図書館のうち、首都圏から最も近いのは長野県の諏訪市図書館と新潟県の阿賀野市図書館の2カ所だけだった。

    版元の文藝春秋はBuzzFeed Newsの取材に対し、再版や電子書籍化は「検討中」と回答。「それ以上のことは具体的には決まっていない」と語った。