学校で教員が教員をいじめ。神戸市教委と校長が会見で明かしたその内容

    神戸市立東須磨小学校で教員4人が後輩教員に対して、いじめを繰り返していた問題で校長が会見を開いた。そこで語られたこととは。

    神戸市立東須磨小学校で、教員4人が後輩の教員に対して、いじめを繰り返していた問題で、10月9日午後、神戸市教育委員会と東須磨小学校の校長が記者会見を開いた。

    市教委の発表などによると、同小学校では30代〜40代の教員4人が、20代の教員に激辛カレーを目にこすりつけたり、暴言を吐いたりなどのいじめをしていたという。

    「今後一切、東須磨の子どもの前での指導を行わせない」

    東須磨小学校の仁王美貴校長は会見の冒頭で、「まだ調査は継続中であり、すべてが明らかになったわけではありませんが、これらの行為は教員として人として許されるべきものでなく、行為の重大性から委員会とも相談の上、4名を公務から外し、今後一切、東須磨の子どもの前での指導を行わせないという判断をいたしました」と語った。

    そのうえで、10月7日から新たに教員を迎え、新体制で指導に当たっていると明かした。

    会見で説明された、いじめの具体的な内容は以下の通りだ。

    ・コピー用紙の芯でお尻を叩く、脇腹を突く、背中を肘でグリグリと押す、足を踏むなどの暴力行為
    ・被害教員への「黙れ、偉そうに言うな」という暴言
    ・テスト用紙の束をキーボードの上におきエンターキーが外れるなどの器物損壊、携帯を隠された、車の上に乗る、車の中でペットボトルの中身をこぼす等の嫌がらせ
    ・加害教員が、被害教員が担当する学級の子どもに「反抗して学級を潰したれ」と発言した(この項目は、市教委で加害者側からの確認が取れていない、としている)
    ・性的な内容を含む人格を侵害する言動
    ・送迎、飲食等の強要

    これらが学校およびプライベートの場で、長期にわたり行われていたという。

    校長は7月初旬に把握していた

    仁王校長は、自身が教頭を通じて教職員間でトラブルが起きていることを知ったのは「2019年7月初旬のこと」と語り、直後に2日間かけて、被害教員との面談を行ったと説明した。

    その際に被害教員は、加害教員4名の名前を挙げた上で、コピー用紙の芯でお尻を叩かれ、ミミズ腫れになったことなどを打ち明けたという。

    また、こうした行為が「校長や教頭で見ていない場所、見ていないときに行われることが多い」という申し立ても行われたという。