DaiGo氏発言で注目集まる生活保護、厚労省が「ためらわず相談を」とツイート。そのワケは?

    「生活保護の人が生きてても僕は別に得しない」などと発言し、メンタリスト・DaiGo氏が批判を受けている。そんな中、厚労省は「生活保護の申請は国民の権利です」と呼びかけた。

    メンタリストDaiGo氏のホームレスの人や生活保護受給者に関する発言に批判が集まる中、厚生労働省が8月13日午後、Twitterの公式アカウントで「生活保護の申請は国民の権利です」と改めてツイートした。

    リツイートと「いいね」がいずれも1万を超える異例の反響を呼び、「このタイミングでこのツイートは素晴らしい」「今、ぜひ拡散してほしいツイート」といった反応が集まっている。

    厚労省の担当者はBuzzFeed Newsの取材に「インフルエンサーの発言を含め生活保護が社会的に注目を集めていることを受け、発信した」と語った。

    厚労省「ためらわずにご相談ください」

    【生活保護を申請したい方へ】 「生活保護の申請は国民の権利です。」 生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるものですので、ためらわずにご相談ください。相談先は、お住まいの自治体の福祉事務所までご連絡をお願いします。 https://t.co/yKdp1sjS0b

    Twitter / Via Twitter: @MHLWitter

    厚労省は13日午後1時前、Twitterに【生活保護を申請したい方へ】という見出しをつけてツイートした。

    「生活保護の申請は国民の権利です」と説明したうえで、「生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるものですので、ためらわずにご相談ください」と呼びかけ、関係するページへのリンクを紹介した。

    厚労省保護課の担当者はBuzzFeed Newsの取材に対し、この投稿をこのタイミングで行ったのは、「インフルエンサーの発言を含め、生活保護が社会的に注目を集めていることを受け、発信した」と語った。ただしDaiGo氏の発言への「直接的な反論ではない」という。

    「こうした発信は、昨年末も行ったものです。新型コロナの感染拡大が続き、デルタ株の感染拡大で経済的な打撃を受ける人々も増えている中で、必要な支援を届けるために発信しました」

    このツイートは1万回以上リツイートされており、公式アカウントのツイートとしては異例の大きな反響を集めている。

    担当者は反響について「様々なご意見があるかと思うが、多くの方に届いているということだと理解している」と語った。

    DaiGo氏は発言批判に「個人の感想」と反論

    メンタリストDaiGo氏のYouTubeチャンネルの登録者数は244万人。Twitterのフォロワーは76万人を超える。同氏は8月7日に公開したライブ配信動画で、次のようにコメントした(要旨)。

    「僕は生活保護の人たちにお金を払うために税金を納めてるんじゃない。生活保護の人に食わせる金があるんだったら猫を救ってほしい。生活保護の人が生きてても僕は別に得しないけど、猫は生きてれば得なんで」

    「自分にとって必要のない命は、僕にとって軽い。だからホームレスの命はどうでもいい。言っちゃ悪いけど、どちらかというホームレスっていない方がよくない?正直。 邪魔だしさ、プラスになんないしさ、臭いしさ、治安悪くなるしさ、いない方がいいじゃん」

    批判が殺到した12日夜、DaiGo氏は新たにライブ配信動画を公開。「僕は個人的に思うので、そう言っただけなので、別に謝罪するべきことではないと思いますよ。みんなも言うでしょ?『あいつ死んだ方がいいのに』とか言うでしょ。同じよ」などと語り、あくまで「個人の感想」であると強調した。