バイデン氏ってどんな人? 妻子を亡くし、シングルファーザーに。地元には「バイデン駅」も

    当選確実になったバイデン氏と、副大統領となる見通しのハリス氏は、どんな人物で、どんな政治手腕を持つのか。

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    11月3日に投票されたアメリカ大統領選挙で、民主党のジョー・バイデン氏の当選が、確実となった。事態がこのまま進めば大統領として超大国アメリカの舵取りを担うことになるバイデン氏と、女性初の副大統領となるカマラ・ハリス氏は、どんな人で、どんな政治手腕を持つのか。

    AFP=時事


    ジョー・バイデン氏は1942年11月20日生まれの77歳。ペンシルベニア州出身。1月に大統領に就任すると、2017年に当時70歳で就任したトランプ氏の記録を更新し、歴代最高齢となる。

    28歳でニューキャッスル郡議会議員に立候補し当選。その後、29歳で連邦議会の上院議員に初当選し、36年にわたってデラウェア州選出の上院議員を務めた。

    Bettmann / Bettmann Archive

    当時、最年少で上院議員に当選した。

    その後、2009年にはオバマ政権で副大統領に就任しオバマ氏を支えた。

    政治歴、行政経験、軍歴のいずれもない史上初の大統領のトランプ氏とは正反対に、長年にわたり議会政治に深く関わってきた「プロの政治家」だ。

    2020年大統領選に向けての民主党内予備選では、急進左派のバーニー・サンダース氏らを抑え、党の候補者となった。経験と安定感を買われたと言えるだろう。

    すでに、大統領に就任すればすぐに気候変動に関するパリ協定に復帰する考えを示しており、外交面ではさまざまな国際協定や国際機構からの脱退を続けてきたトランプ路線の修正を図ることになりそうだ。

    内政面では、分断の広がった国内の融和をどう図るか、さらに議会上院で引き続き過半数を占めるとみられる共和党だけでなく、民主党内で噴き出しがちな異論をどうするかも、大きな課題となる。

    Alex Wong / Getty Images

    バイデン氏は上院議員に初当選した直後、当時の妻と1歳の娘を不慮の事故で失っている。その後は再婚するまでシングルファザーとして2人の息子を育てた。

    上院議員時代は生活拠点をワシントンD.Cへ移すことはなく、子育てをしながら暮らすためデラウェア州にとどまり、自宅のあったウィルミントンからワシントンD.Cまで往復4時間かけて通勤し続けた。

    利用していた地元ウィルミントンの駅は2011年に「バイデン駅」と命名されている。

    LGBTQに対する差別を禁じる「平等法」成立を最優先課題の1つに掲げているほか、トランプ政権のもとで離脱したパリ協定への復帰を表明し、気候変動の問題に取り組む姿勢を示している。

    一方で、年齢を不安視する声や失言の多さを懸念する声もある。また、過去には性的暴行を行った疑惑が浮上し、釈明を行っている。

    カマラ・ハリス氏とは

    Mark Makela / Getty Images

    カマラ・ハリス氏は1964年、カリフォルニア州生まれの56歳。父はジャマイカ出身の経済学者、母はインド出身のがん研究者だった。「カマラ」という名は、ヒンドゥーの女神にちなんだ名で、母がつけたという。

    ハリス氏はカリフォルニアの法科大学院を卒業後、検事となった。

    そこからは先は「初」づくしだ。女性、そして黒人として初のサンフランシスコ地方検事、さらにはカリフォルニア州司法長官となった。さらに2016年、カリフォルニア州選出では黒人女性として初めての上院議員となった。

    司法長官時代は、「同性間の結婚を認めない」という保守派から提案され一度は住民投票で可決された州憲法改正に反対する意向を示し、最高裁に司法長官として、この改正案は違憲だという意見書を提出。最終的に最高裁判決で改正案は無効となり、カリフォルニア州は同性婚の受け付けを再開した。

    AFP=時事

    カリフォルニア州司法長官時代の2013年6月、会見でカリフォルニア州での同性婚の権利を守る考えを語るハリス氏

    上院議員としては、民主党内ではバイデン氏と近い中道穏健派とみられてきた。

    新型コロナウイルス対策と並ぶ2020年最大のアメリカの国内問題は、「ブラック・ライブズ・マター(黒人の生命も大切)」運動だった。

    その背景にあるのは、警察官の黒人に対する過剰な暴力行使の問題と、それによる警察不信だ。

    ハリス氏には、警察と連携して捜査に当たる検事として長年、勤務してきた経験と、父の影響で黒人教会の礼拝に通っていたという自らのバックグラウンドがある。

    これらを活かし、ハリス氏がBLM運動や警察改革などの面でどう動くかが、内政面での大きな焦点となりそうだ。

    AFP=時事

    ハリス氏の祖父が生まれたインド南部の村では、副大統領就任を願う大きなポスターが飾られている。


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