中米にある小さな国、エルサルバドル。コーヒーの産地として知名度を上げてきていますが、他のイメージが思い浮かべにくいかもしれません。
でも、国土が狭く、天然資源が少ない、国民性はまじめで勤勉と言われていて日本と似ていることから「中米の日本」とも呼ばれることもあるんです。
そんなエルサルバドルを旅して見つけた激うま料理を5品紹介したいと思います。
1. マリスカーダ(シーフードスープ)
今回の旅で出会った中で1番の推しが、海辺の街で食べたシーフードスープの「Mariscada(マリスカーダ)」。美味しすぎて最終日にもリピしたほどです。
エビや貝、たこなど、これでもかというほどのシーフードが入ったスープです。エルサルバドル風ブイヤベースといったところでしょうか。魚介のうま味に感動しました。
2. セビーチェ(シーフード料理)
美味しかったシーフード料理、もう1つは「Ceviche(セビーチェ)」。
ペルー料理としても知られています。エビや魚など色々な種類があり、玉ねぎやトマト、レモンやライム汁とマリネされていて、かなり酸味が効いてさっぱり美味しいんです。多くの場合、バナナに似たプランテンのチップスが添えられています。
現地のガイドやドライバーさんは、海辺のレストランで食事する際はこぞっていつもこれをオーダーしていました。
3. シュラスコ(ステーキ)
肉料理も忘れてはいけません。現地のメニューでは、「Churrasco(シュラスコ)」もしくは「Carne Asada(カルネアサダ)」と記載されているステーキです。
サイドにはプランテンやお米と豆を混ぜたCasamiento(カサミエント)、とうもろこし粉からできたフラットブレッド「Tortilla(トルティア)」が添えられていることが多いです。肉は硬いかと思いきや柔かくておいしい!
4. ケサディーヤ(チーズケーキ)
メインでお腹がいっぱいになり、デザートを食べる機会がほとんどなかったのですが、唯一食べることができたのが、こちらの「Quesadila(ケサディーヤ)」。
メキシコ料理などでケサディーヤというと、トルティーヤの間にチーズなどが入ったメニューのことを指しますが、ここでは甘い「チーズケーキ」のことです。
チーズケーキと言っても、多くの人が想像するような濃厚でクリーミーなチーズケーキではなく、チーズ風味のしっとりしたカステラのようなものです。素朴な家庭の味、といった感じでした。
【番外編】
・Desayuno Salvadoreno Tipico(エルサルバドル定番朝食)
ちなみに、エルサルバドルの一般的な朝ごはんは、これまでにも出てきたプランテンやカサミエント、卵とチーズにトルティーヤが添えられたものが定番。ガソリンスタンドのフードコーナーでも食べられます。
エルサルバドル人の食事は、昼が一番多く、夜は軽く食べるそうで、夕食も朝食と同じメニューのこともしばしばあるそうですよ。
・トロピカルフルーツ
エルサルバドルには見たこともないフルーツがいっぱい! ホテルの朝食などではあまり出てきませんでしたが、市場に行くとたくさん売っています。
その中でも紹介したいのが、Zapote(サポーテ)とJocote de Corona(ホコーテ・デ・コロナ)というフルーツです。どちらも中米原産のフルーツなので、日本では聞いたことがある人も少ないのでは?
サポーテの大きさは、種類によってキウイくらいのものから大きなマンゴーほどのものまであるそう。私が今回食べたのはキウイほどのサイズで、中はアボカドみたいな滑らかな口当たり、味は甘くて柿みたいでした。
ホコーテはさまざまな名前があるそうで、スパニッシュ・プラムとも呼ばれているようです。
巨峰くらいの大きさですが、カットするとそれはまるで小さなマンゴーみたいなんです。皮ごと食べるらしく、酸っぱいマンゴーみたいな味でしたが、写真のように赤みを帯びて熟したホコーテは本来とても甘いんだとか。
ちなみに、まだ熟度が浅く、緑色で酸っぱい状態でも、塩やチリなどを付けて食べるそうですよ。
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他にもおいしかった食べ物はたくさんありましたが、今回はその中でも厳選して紹介しました。
日本でエルサルバドル料理が楽しめるお店は少ないですが、ぜひ探したり、レシピを見て作ったりして挑戦してみてください。