お母さんの子どもへの愛とアイデアがたっぷり詰まった「安全第一」な子ども用ハーネスが話題です。
2歳の息子を持つマンガ家の西野みや子さん(@miyakokko61)が、製作中の子ども用のハーネスの写真をTwitterに投稿したところ、1.8万回を超える「いいね」が集まっています。
「最高です✨」「なんて素敵なアイデア…」「あったらいいなぁが実現するなんてめっちゃ胸熱ですね…!!」「これならノリノリで背負ってくれるかも」と大きな反響が寄せられました。
背中の部分が工事現場で使う黄色いヘルメットをイメージしたデザインになっており、働くクルマ好きのちびっこは喜びそう♡
肩ひもの部分に反射材がついているのも安心感があります。
実はこのハーネス、昨年11月に「あったらいいな」というアイデアとして「極限まで命綱感を高めたハーネス考えてみた」とTwitterに投稿していたものでした。
製品化に至る道のりや、このデザインに込めた思いなどを聞きました。
「やばい」と思う機会は何度もあった
——子ども用ハーネスが必要だ、と思ったエピソードがあれば教えてください。
息子がベビーカーに乗るのを拒否し、自分で歩きたいという気持ちが強くなるようになってから正直「やばい」と思う機会は何度もありました。
横断歩道の前で信号が変わるのを待っていると急に車道に飛び出そうとしたり、横を自転車が通過しているのに飛び出そうとしたりと神経をすり減らすので最寄りの公園やスーパーがひたすら遠く感じました。
——デザインのこだわりは?
反射材があることでかわいいだけのハーネスではなく、実用的で安全対策としてのアピールになると思っています。
——Twitterにイラストを投稿されたあと、どんな経緯で商品化に至ったのでしょうか?
昨年イラストをあげた際にいろんな方が企業に掛け合ってくださいましたが、いい返事はもらえませんでした。
私自身このデザインのハーネスを息子に使って欲しかったので、似たようなデザインのものを改造して作れないかと思ったのですが、裁縫の技術も知識も足りず、何度か諦めていました。
クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」からお声かけがあり、協力を得ながらよりいいものを作れるよう奔走しています。
西野さんが昨年Twitterに投稿したイラスト
——商品化の過程で苦労したところを教えてください。
実際に我が子に使わせようと思っているハーネスなので、企画の時点ではたくさんの要望があったのですが、すべてを実現しようとすると値段がとんでもないことになってしまいそうでした。
実用的で便利だけど手に取りやすい金額ということで、要望の取捨選択が大変でした。
ハーネスとしての役割だけでなく、子どもの体に触れるところにはいくつか工夫をしています。
——どんな方々に使ってもらいたいですか?まだまだ普及途上の子ども用ハーネスそのものへの思いもありましたら教えてください。
子ども用ハーネスをつけていると「ペット扱いしている」という批判がよくあるそうですが、正直なところペットも子どもも大切な家族に変わりはなく、「命を守る」ために使っています。
命綱としての認知度が少しでも高まって、好きなデザインを遠慮なく使える社会になってほしいなと思っています。
その先駆けとして、いちいち説明しなくても一目で安全対策だとわかるデザインの子ども用のハーネスを作りました。
周りの目を気にしてつけるのを躊躇っている親御さんに使ってほしいなと思っています。
ハーネスは現在製作中で、2022年12月頃をめどにクラウドファンディング開始を目指しているそうです。
気になる方はぜひ西野さんのTwitterやInstagramをチェックしてくださいね!