新型コロナウイルスの感染拡大の収束は見通せず、年始にも影響が出ました。
毎年多くの参拝客が初詣に訪れる東京都千代田区の東京大神宮の職員1人の感染が大晦日に発覚。
その後、他の職員たちの感染もわかり、区はクラスターの発生を発表。東京大神宮は急遽、1月2日から新年祈祷を取りやめ、16日まで一般参拝も中止しました。
一般の人々に濃厚接触者は認められなかったものの、影響は参拝者だけでなく、周辺にも及びました。
その一つが、東京大神宮から徒歩1分にあるフラワーショップでした。
フラワーショップは「lonmme bouquet(ロンミーブーケ)」。昨年11月、飯田橋にお店をオープンしたばかりのお店です。
オーナーのhaccoさん(@hacco_flower)は、初めての三が日を楽しみにしていました。
というのも、近所の方や来店客から、お店の目の前にある大神宮通りの賑わいを聞いていたからです。
haccoさんは、通りが少しでも華やかになるよう、年内のうちにたくさんのお花を準備して、年始を迎えたといいます。
ところが、クラスターの発生を受け、大神宮通りの賑わいを見ることができなくなりました。
元旦は賑わっていたそうですが、新年祈祷が中止された2日以降は、人気のない状態に。haccoさんは当時の状況をツイートし、ユーザーたちに助けを求めました。
《拡散希望》東京大神宮より徒歩1分の花屋です。毎年多くの方が訪れる大神宮通りが少しでも華やかになるようたくさんの花を入荷したものの、東京大神宮が16日まで参拝中止となってしまいダメージを受けております。
これからお花を購入する予定だった皆様、フラワーギフトを贈る予定だった皆様もしよろしければlonmme bouquetを使っていただけないでしょうか。ネットショップのURLを載せさせていただきます。店頭受け取りでも、飯田橋から20分以内であればJRのどの駅でもお届けします。ショップの商品以外に新しいご予約もDMから承りますのでよろしくお願い致します。
すると、この投稿はまたたく間に拡散。5千回以上リツイートされ、2千を超える「いいね」が集まり、支援の輪が広がりました。
多くの人たちが、入荷したお花でつくられたブーケをネットショップで購入してくれたのだといいます。
たくさんの支援のおかげでフラワーロスを防ぐことできたと振り返るhaccoさんは、「ただただ驚いております。感謝の気持ちでいっぱいです」と話します。
とはいえ、このお店や周辺の店舗の賑わいは戻っていません。まだまだ苦しい状況が続いています。
東京大神宮の一般参拝は1月17日に再開されましたが、ご祈祷やお守り、ご朱印などの授与の再開は未定のままです。