氷河時代からの生き残りと言われている、貴重な鳥類“ライチョウ”。
そんなライチョウが、冬の寒さに耐えるために丸く膨らんだ姿が話題になっています。
栃木県の動物園、那須どうぶつ王国の公式アカウント(@nakprstaff)が11月18日にX(旧Twitter)に投稿したのは、同園が飼育しているライチョウの写真。真っ白い冬羽をまんまるに膨らませた姿は「丸くてかわいすぎる…!」「カワイイ✨まんまるだ~」と大好評です。
同園に「どうしてこんなに丸くなるのか」と取材したところ、「多くの鳥と同じくライチョウも寒くなると羽を膨らませて空気の層を作り、体の熱を奪われないようにするため、このようなフォルムになる」と教えてくれました。
また、ライチョウは足が短いため、ほかの鳥よりもまん丸に見えるのも魅力の一つなんだとか。
現在は冬羽への換羽期にあたり、肩のあたりに残る茶色の羽が抜け落ちると、真っ白い冬の姿が見れるとのことです。本当に美しい生き物ですね……!
那須どうぶつ王国に詳細を聞きました
――那須どうぶつ王国では、ライチョウを見ることができますか?
この個体に関して言えば、野生復帰のための非公開施設で飼育しているため残念ながらご覧いただくことはできません。
来園者が見ることができるライチョウたちは「保全の森」という屋内施設で飼育しています。
屋内施設のため雪が降ったり風が吹くことはないですが、寒い日やリラックスしているときには同じようなまんまるフォルムを観察できるかもしれません。
――写真のライチョウは繁殖に専念しているとのことですが、詳細を教えていただけますか?
3歳のメスのライチョウで、今年の夏には初めての繁殖だったにも関わらず3羽の雛を育て上げました。
今はその3羽の子どもたちと一緒に生活しています。
――普段与えている食べ物はどのようなものなんでしょうか?
野生のライチョウは主に高山植物を食べて暮らしています。
飼育しているライチョウたちには専用の固形飼料、小松菜、コケモモやブルーベリーなどの果実をメインに与えています。
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那須どうぶつ王国では、ライチョウなどの鳥類だけでなく、アムールトラやホッキョクオオカミなどの貴重な動物、そして冬はカピバラが温泉に入っているところを間近で見ることができます。
冬にしか見れない動物たちの姿が楽しみですね……!
取材協力:那須どうぶつ王国
住所:栃木県那須郡那須町大島1042-1
営業時間:平日10時~16時30分、土日祝9時~17時
定休日:水曜日
公式サイト:https://nasu-oukoku.com/