東京消防庁は10月16日、「救急車のサイレンを鳴らさないで」という要望に対し、公式X(旧Twitter)アカウントで「お応えすることはできません」と回答しました。
続けて「不要不急の電話については、最後までお話を聞かずに切断する場合があります」「他の緊急通報を優先するための措置ですので、ご理解をお願いします」と投稿しました。
緊急車両のサイレンは車両や歩行者への注意喚起で鳴らすことが義務づけられているもので、道路交通法でも「その自動車の前方20メートルの位置において90dB(デシベル)以上120dB以下」と定められています。
そんな中、朝日新聞は2021年に救急車などのサイレンに対する苦情が東京消防庁の管内に402件(速報値)寄せられたと報じており、これは17~19年の約100件と比べると大幅に増加しているとのこと。
今回の投稿は、クレームが増加傾向にあることを受け、東京消防庁がSNSで協力を呼びかけたものと思われます。
SNSでは、
💬「言うまでも無く、人の命を最優先するのはあたりまえだ」
💬「ご自身や、ご自身の親しい方がお世話になるかもしれません。そんな時、サイレンを鳴らして1分、1秒でも早く搬送されて欲しい。そう思いませんか?」
💬「救急のサイレンを聞いたら『どうか助かります様に』と祈る思いで道を空けてます」
など、呼びかけに賛同するコメントが多く寄せられました。