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「マジで名前の通りで怖い」「かわいい!」沖縄・久米島で『ガイコツパンダホヤ』の愛称で親しまれていた生物、実は新種だった! 北海道大学の調査により判明

体の前端部の白黒模様がジャイアントパンダを、えらに走る白い血管がガイコツのあばら骨を連想させることから、この愛称で呼ばれていました。

沖縄県久米島町近海に生息する、不思議でかわいらしい見た目のこの生物。地元では「ガイコツパンダホヤ」の愛称で親しまれてきたホヤの仲間です。

半透明で白黒の体はまさしく“ガイコツパンダ”のようでとてもかわいらしいですが、北海道大学の学生が調査すると、実は新種生物だったということが判明しました。

ガイコツパンダホヤ / 北海道大学リリースページより

2月1日、北海道大学は「ガイコツパンダホヤ」が新種であることが判明したと大学公式サイト上で告知を行いました。

「ガイコツパンダホヤ」は沖縄県久米島に生息することが知られています。体の前端部の白黒模様がジャイアントパンダを、えらに走る白い血管がガイコツのあばら骨を連想させることから、地元のダイビングショップのスタッフらが、この愛称で呼んでいたようです。

2017 年ごろにインターネット上でそのユニークな姿が紹介されて以来、テレビ番組等で何度も取り上げられるほど人気となりましたが、ガイコツパンダホヤの正体は不明なままでした。  

そこで北海道大学の学生が調査を行うと、「ツツボヤ」に属する未知の種であることが明らかになりました。日本で発見されたツツボヤ類では11種目。そして、久米島のホヤ類としては記念すべき初めての新種発見となったそうです。

北海道大学は研究成果をまとめた論文を学会誌に発表し、「Clavelina ossipandae(クラベリナ オシパンダエ)」という学名を提唱しました。この学名はラテン語で“ツツボヤ”を意味する「Clavelina」と、“骨の”を意味する「ossis」と、“パンダの”を意味すると「Pandae」が組み合わされたもので、長年久米島で親しまれてきた愛称が世界に発信されることとなりました。

SNSでは「名称の通り」の見た目に盛り上がる

この発見にSNSでは、

💬「作った神様、今年のメディア流行優秀賞みたいなのとりそう」

💬「新種、スゴい! かわいい!」

💬「ガイコツパンダとか言う概念、見た目も怖いがほとんどすべての人類が見たことがない筈なのに、一瞬で『まんまガイコツパンダじゃん』ってなるから怖い」

など、多くのコメントが寄せられ話題になっています。

研究成果は日本動物分類学会が発行する国際英文誌『Species Diversity』にオンライン掲載されており、「海底にジャイアントパンダの墓場?」というタイトルから始まるこのユニークな論文では、詳細な「ガイコツパンダホヤ」の図解なども見ることができます。