宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月29日、月面着陸に成功した月探査機「SLIM」との通信が確立されたと公式X(旧Twitter)アカウント(@SLIM_JAXA)で発表を行いました。
投稿にはたくさんのお祝いのコメントや、今後の調査に関する期待が寄せられる一方、投稿された文章の「トイプードルを観測したもの」という部分に反応する人も多く存在。なぜワンコが月に……?
実は月の岩石に犬種の愛称をつけたもの
投稿された文章は、「昨晩SLIMとの通信を確立することに成功し、運用を再開しました」「10バンド観測(※)のファーストライトまで取得しております」「図はマルチバンド観測(※)のファーストライトにてトイプードルを観測したものです」という内容です。
※JAXAによるマルチバンド分光カメラの解説はこちら。
実はこの「トイプードル」は月の岩石の愛称。観測対象の岩石を選別し、相対的な大きさがイメージできるようにと、犬種を用いて愛称をつけたとのことです。
広く広大な月のモノクロ写真だけでは大きさまでは想像しずらいですが、愛称によって「しばいぬ」は大きく、「トイプードル」は小さいイメージが想像しやすくなりますね。わかりやすい!
JAXAによる解説写真
BuzzFeed Japanが制作したイメージ図
SNSでは、
💬「SLIM復活🎉トイプードルの観測に成功🎉JAXA君は月まで行ってワンコの撮影会をやってるんだよ(嘘)」
💬「割とレアな甲斐犬入れてくれたの、なんだかとても日本犬好きな方がいるように思えてほっこりする」
💬「小型月着陸実証機SLIM、月面で『しばいぬ』を映してくれたの嬉しい🐶」
💬「こちら地球のしばいぬプードルです。月のしばいぬプードルも私たちと一緒くらいの大きさなのかな?」
など、親しみやすい愛称にたくさんのコメントが寄せられ、「たくさんの犬に囲まれるSLIM」といったイラストを添えた投稿も多く投稿されていました。
31日には新たなワンちゃんの観測も
岩石はほかにも「あきたいぬ」「しばいぬ」「ブルドック」「かいけん」「セントバーナード」が存在、30日~31日に行われた観測では、「ラブラドール」「ダルメシアン」「パピヨン」などが“新たに仲間入り”したと発表されました。
月面着陸成功後、一時的に通信が確立できずに心配されていた日本の月面探査機「SLIM」ですが、通信が確立した29日以降、連日成果を上げており、大活躍の様子がXアカウントなどで発表されています。今後の活躍にも期待が高まりますね。