北海道庁のX(旧Twitter)公式アカウントは9月26日、「ヒグマ有害捕獲へのご理解のお願い」というメッセージを掲載しました。
やむを得ずヒグマの捕獲することは「地域の安全に欠かせないもの」とした上で、「捕獲への非難は、その担い手確保の支障となりかねません」などと呼びかけています。
北海道新聞によると、標茶・厚岸両町で60頭以上の牛を襲った雄のヒグマ「OSO18」を7月30日、ハンターの男性が駆除しました。
しかし、男性の勤務先である釧路町役場に「なぜ殺した」「クマがかわいそう」といった抗議が相次いだほか、自宅や実家にも一方的に非難する電話がかかっていたそうです。北海道庁の声明は、こうした事態を受けたものとみられます。
この投稿でリンクが張られた北海道庁の公式サイトでは、今回の件について「道民の皆様、道外の皆様へのお願い」としてさらに詳細な案内を掲載しています。
「ヒグマの捕獲に従事される方々は、地域の安全・安心な暮らしを守る上で欠くことのできない存在です」として、「法に基づく捕獲の制度や捕獲従事者の方々の社会的な重要性をご理解いただきますようお願いいたします」と締めくくっています。
SNSでは、
💬「可哀想だけど共存共栄は難しいからなぁ」
💬「よほどなんだなぁ💦担当される方もお気をつけて💦」
💬「道が公式にお願いしないといけない状態ってどうかしてる……」
💬「部屋からクレーム入れてる人は置いといて、まず地域の方の安全最優先ですよね。」
など多くのコメントが寄せられています。
また、投稿には2010年に北海道斜里町の市街地に現れた親子のヒグマの写真が添付されているのですが、当時斜里町で実際に住んでいた人からは、
💬「この子達、息子が通う幼稚園の裏庭も通過していて血の気が引きました。無事を確認するまで生きた心地しなかったです」
といったコメントも寄せられ、道民にとってはヒグマの危険性が隣り合わせであるということを実感させるものとなっていました。