パズルのように楽しい「おもしろ消しごむ」の工場を見学してみた

    大切なのは「人の手」

    こんなかわいい形の消しゴム、小学生の時に持っていませんでしたか?

    Yuiko Abe / BuzzFeed

    30年もの間、子供たちに親しまれてきた「おもしろ消しゴム」は、今も進化を続けています

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    こんなに可愛いゴリラでも字を消せる。

    めっちゃ細かい伊勢海老やスイーツも消しゴム

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    どうやって作っているの?

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    株式会社イワコー代表取締役の岩沢努さんにお話を聞きました。

    細かい質感は最初の原型で作る

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    まず原型師がロウで原型を作ります。ケーキのスポンジの気泡や、鳥の羽根などの質感は原型の段階で作り込みます。

    原型師が質感を参考にする、サンプルの収集にもこだわりがある岩沢さん。実物のアイスクリームを用意したこともあるそうです。

    原型をさらに分解

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    (左:パーツごとに分解した状態 右:実際の消しごむ)

    原型をプラキャストという素材で作り変え、それをパーツごとに切り分けます。このパーツ1つ1つの金型を作ります。形にもよりますが、金型1つあたりの作成費用は500万円ほどだとか。

    コストを抑えるため、できるだけパーツの数が少なくなるよう工夫されています。この鳥は、目とくちばしが1つの小さなパーツでできています。

    トリケラトプスの消しごむも、原型の段階で肌のリアルな質感が再現されています

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    目はわずか1センチほどのとても小さなパーツです。

    実際の金型はこんな感じ

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    外側には消しゴムの材料の注入口と、成形された消しゴムを棒で突いて取り出すための穴があいています。

    2つの金型を合わせ、中に消しゴムの材料を注入します

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    たい焼きを焼くのと、少し似ています。

    消しゴムの材料に着色

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    まず、消しゴムの材料となるペレットに顔料で色をつけます。タンブラーという機械で、顔料とペレットを混ぜ均一に着色します。

    材料を140度に熱して金型に注入

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    色をつけたペレットを、140度のシリンダーでかき混ぜ、柔らかくして金型に注入します。

    機械からポロポロと消しゴムが出てくる

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    成形された消しゴムが棒で押し出されます。

    組み立ては手作業

    Yuiko Abe / BuzzFeed

    内職の人たちが手作業で1つ1つ組み立てます。意外と人の手がかかるんです。

    こんなに大変な消しゴムの製造で、儲かっているのでしょうか?

    Yuiko Abe / BuzzFeed

    現在イワコーで製造している消しゴムは400種類。

    パーツが多いほどコストもかかりますが、パーツの数に関わらず、消しゴム1つあたりの値段はすべて同じに設定しているそうです。

    量販店での販売だけでなく、直販にも力を入れています。歯科医院やファミレスなどが、患者さんやお客さんへ販促ためのツールとしてイワコーの消しゴムを発注しています。直販を始めた当初の売り上げは、月に2〜3万円程度でしたが、10年をかけ1000万円を超えるほどに成長しました。

    お客さんと直接やり取りをする直販は「打てば響くところが一番楽しいです」と岩沢さんは話します。

    海外の取引先を広げるため、積極的に展示会に出展

    株式会社イワコー

    (ドイツの展示会に出展した時の様子)

    北米、イギリス、イタリア、韓国、中国など現地の代理店を通じて、海外へも販路を広げています。海外での売り上げは面白消しゴム全体の2割にのぼります。

    国内の問屋に卸すだけでなく、複数の販路を確保したことが生き残りの秘訣のようです。

    消しゴム工場は見学できます

    イワコーでは、毎週土曜日に工場見学を実施しています。消しゴムが製造される様子を間近で見ることができます。

    子供の頃、ずっと使っていた消しゴム。大人になってから触れてみると、新たな発見があるかもしれません。