怪奇現象に遭遇することも……ホラー映画の制作にありがちな4つのこと

    制作現場の人に聞いた。

    夏、テレビでは心霊特集やホラー映画をよく見かける季節だ。

    十影堂エンターテイメント

    今回は、オリジナルビデオのホラー作品「ぞくり。」シリーズなど、ホラー映画の制作を手掛ける、十影堂エンターテイメント代表取締役で脚本家の黒木公彦さんとプロデューサーの大江智宏さんにホラー映画制作でありがちなことについて聞いた。

    Hikaru Yoza / BuzzFeed

    (左・黒木公彦さん、右・大江智宏さん)

    1. レンタルビデオ店のホラージャンルはオリジナルビデオが多い

    劇場公開がなく、レンタルやセルでのみ流通している作品がホラーのジャンルには多い。

    ホラーはジャンルそのものにファンがついており、大すべりがなく、低予算で制作できるのが理由ではないかという。「(出演者に関わらず)ホラーということで問答無用で借りて行く人がいるのでは?」と黒木さん。

    2. 制作費が恐ろしく安い

    有名な俳優を使わないため、十影堂のオリジナルビデオ1本あたりの制作費は、100万円から150万円くらい。宣伝費用などを合わせると合計で200万円程度だという。

    低予算で有名な作品として、120万ドルで制作された「SAW」や、6万ドルで制作された「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」と比較しても破格の安さだ。

    3. 撮影中、怪奇現象に遭遇する

    「ぞくり。」シリーズの第三作目に収録されている「種」の撮影に立ち会っていた大江さんは不可解な現象に遭遇したという。黒木さんは「(作中に)女の人が男の人を刺すシーンがあって、大江さんがプロデューサーとして撮影に立合っていて、帰ってきたら肩に切った感じのアザができていて……」と話す。

    Hikaru Yoza / BuzzFeed

    「僕は見ていただけなんで、カメラを回したりしていた」とその時の様子を淡々と語る大江さん。

    黒木さんは別の撮影での体験談を語ってくれた。

    撮影で使うため、花瓶に生ける花をロケ場所に持っていくと、そこにはすでに撮影のイメージに合う枯れた花が置かれていた。別のスタッフが用意したものと思い、持って行った花は使わずに撮影し、映像を持ち帰ったところ、花の部分にだけ赤いノイズが入っていたという。

    Hikaru Yoza / BuzzFeed

    どっちかっていうと本当に困る感じですね

    「怖いっていうか、使えない普通に。ロケ隊をまた組まなきゃいけない」

    映画ロケでの想定外の心霊現象には、スタッフはがっかりしてしまうようだ。

    4. 霊を撮りに行ったら本当に撮れた

    フィクションのホラー映画だけでなく、一般の人が実際に撮影した心霊映像を収集したオジリナルビデオも人気だ。十影堂エンターテイメントでも投稿者から募集した心霊映像集をリリースしている。

    今回、実際に撮影された心霊映像をお借りすることができた。 

    「霊を見た」という投稿者からの目撃情報を元に、現地で検証を行った際に、スタッフのカメラが霊の姿を捕らえていたという。

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    このような検証で撮影した映像に霊が映り込んだものは、作品でも「使える」映像だ。

    「ドキュメンタリーの方なんで、この場合は『ありがとう』っていう感じですね」と黒木さんは話す。

    ホラー作品は、怪奇現象とも上手く付き合っている制作スタッフの手によって作られていた。

    訂正

    怪奇現象の体験談と、心霊映像集の説明部分の表現を一部改めました。