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「アナ雪」エンディングに賛否 フジテレビが語る演出の理由

地上波で初めて放送された「アナと雪の女王」。フジテレビが制作したオリジナルのエンディング映像に、批判の声が上がっていることについて、広報の担当者に聞いた。

日本での公開から3年。社会現象にもなったディズニー映画「アナと雪の女王」が3月4日、地上波で初めてフジテレビにて放送された。そのエンディング映像に賛否の声が上がっている。


【映画『#アナと雪の女王』ただいま放送中!】 このあとすぐ、視聴者のみなさまからご応募頂いた「レット・イット・ゴー~ありのままで~」を歌う姿の動画をエンディングとともに紹介します! ぜひ皆さんもテレビの前で歌ってみてください!… https://t.co/7b8a0w2nPN

フジテレビは、特別企画「みんなで歌おう♪アナ雪」キャンペーンとして、1月から一般視聴者に動画を募集した。放送のエンドロールでは、テーマソング「レット・イット・ゴー~ありのままで~」に合わせて募集した一般視聴者や、芸能人、局アナらが歌う映像が流された。

「ノーカット放送」を謳いながらも、オリジナルのエンディング映像が流れ、劇場版のエンドロールは早送りで放送されたことに対して批判が集中した。


この企画の意図は何だったのか。フジテレビ広報局広報宣伝室広報部の担当者に話を聞いた。


−−本編後のエンディングがあのような演出になった理由は?

「アナと雪の女王」は大メジャーソフト。1回は見たことがある人が多い中で、地上波で初めて放送するにあたり、ただ見ていただくだけではなく、(視聴者にも)参加していただくという企画を立ち上げたいと思いました。1月から特設サイトを作り、いろんなところで告知をし、エンドロールに参加する企画を立ち上げて(動画を)募集しました。

−−番組開始から見ていたんですけど、みんなで歌おう感があまり伝わってこなくて、唐突に挿入される本編の字幕が……

視聴者センターなどには、家族で歌えてよかったという声もいただいているし、どんな演出をしても「私はこう思った」という意見が出ることの一環ではないかと。そういうふうに捉えた方がいらっしゃるのもわかるし「歌詞があって思い出して歌えました」という声もあったので、いろんなご意見があると思います。

−−最後のエンディングには、ところどころ番宣のように(ほかの映画作品のポスターなどをバックに)有名人が歌う映像があったが、あれはどのような意図がありましたか?

企画に賛同して、歌いたいという方がいらっしゃって、例えば(別の)収録の際に撮影したということだと思いますけど、そこの意図は聞いていないですね。

−−これまでに、視聴者からの投稿を本編と組み合わせるといったことはやっていましたか?

全く初めての企画とは聞いていませんが、視聴者参加型というのは「めざましテレビ」の占いのバッグに写真を使うなど、昔からたくさんあるんですけど、比較的に大掛かりにやった感はあるかもしれないですね。

−−放送後、批判の声はどれくらいありましたか?

放送の次の日から3月6日の朝の時点で、直接の批判のお電話は19件、ネット(のフォーム)から送られてきた意見では、200件くらいが批判だったという感じです。

−−SNSでも話題になっていましたが、それについてはどういう所感を持ちましたか?

正直に言うと、まさに賛否両論だなというのが最初の印象。それだけ反応があるというのは「見ていただいているのかな」と感じました。

フジテレビとしては久しぶりの高視聴率だったんですけど、2016年度でいうと、映画放送の中ではナンバーワンの視聴率をとらせていただいた。本当に多くの方に見ていただけたということは、非常に嬉しいし、制作陣、放送を手がけた者も非常に喜んでいます。賛否両論の意見をいただけるというのが本当にありがたい。一番ショックなのは無反応なこと。いろんなご意見をいただけるというのはまたとない機会で、本当に貴重なご意見をいただけたなというのがあります。


映画のテレビ放映では「テレビでしかできない工夫を」

−−今後は参加型の企画はやっていきますか?

経験値はできたので「必ずします」というのは言い切れないけど、なんらかの参考には、ぜひしたいなと思っています。

映画って、劇場で上映して、DVDでも見て、皆さんのイメージがしっかり固定されたりするものですが、それをまた一工夫して、そのソフト自体の楽しみも広がったらいいと思います。

「ゴールデン洋画劇場」(2001年まで放送)で映画を放送していた時は、高島忠夫さんなど解説者の方に映画の見所を語っていただき、本編が始まると、劇場版とは違う声優さんで、映画の内容を変えずに、テレビオリジナル版として放送していました。

だからフジテレビ版、テレビ朝日版というのがあるように、各局が声優さんや演出を変えて、映画をよりテレビでも楽しんでもらおうという工夫をしていたんだと、個人的には考えています。

今では予算とかもかかるし、あまりやっていないと聞いていますが、映画をただ「放送します」というのはでなくて、テレビだからできることを追求することはこれからもやっていくと思います。

劇場版そのままだったら映画館に行けばいいじゃないということになってしまうので、テレビでしかできないことはやっていきたいと思います。

−−賛否両論でも意見をもらえるということについては?

今はネットがあるので、リアルタイムで生の声を聞くことがまったくできないわけではないのですが、ああいった形で意見を聞くことは数多いことではないので。

広報では一般的に「貴重なご意見」というコメントがよく使われますが、本当にそう思います。よくある用意したコメントではなく、本当に貴重なご意見をいただいたと思います。


(サムネイル画像:時事通信)


バズフィード・ジャパン スタッフライター

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