Updated on 2018年8月19日. Posted on 2018年8月19日

    「バンドはもはやTシャツ屋さん」ネットリテラシー高めなバンドの真髄

    インターネット、夢がある。

    若者にヤバイくらい人気のバンドがある。ヤバイTシャツ屋さんだ。

    2018.5.4 VIVA LA ROCK 2018 ヤバイTシャツ屋さんです!!!

    フェスでは入場規制連発、人気すぎてNHKまで彼らとコラボを熱望する。

    音はもちろん、「ネコ飼いたい」や「家 帰りたい Wi-Fiあるし」というゆるい歌詞や、ちょっぴり変わったMVが人気の理由だ。

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    一方で、時には「もうCDに価値はないんか、もはやバンドはTシャツ屋さん」と、ヒヤッとするメッセージを添える。

    もりもりもと(Dr. Cho.)、こやまたくや(Gt. Vo.)、しばたありぼぼ(Ba. Vo.) / Red Kikuchi/ Buzzfeed

    バンドブームは終わったと言われて久しいけれど、どんな戦略で支持を集めているの?

    Twitter最強説。地道にエゴサし続けた結果…

    ――最近のバンド活動においてTwitterってやっぱり大事ですか?

    一同:めちゃくちゃ大事。

    しばた:私たちは大学の軽音サークルの先輩後輩なんですけど。先輩のこやまさんから声をかけられて「バンドをやろうと思っている。曲はもう作ってある。タイトルは『ネコ飼いたい』だから」って言われて結成したんですよ。

    「寿司くん」として映像作家としても活躍するこやま。ヤバTはもちろん、岡崎体育のMVも制作している。バズの神 / Red Kikuchi/ BuzzFeed

    こやま:友だちがいないからバンド組めなくて。でも、後輩なら言うこと聞いてくれるやろって思って誘いました。で、バンドとして活動する前から、YouTubeチャンネルと公式Twitterをとりあえずはじめて。

    もりもと:バンドマンっぽいネタアカウントって感じで。

    こやま:常にエゴサもしてますね。

    しばた:いつもTwitter開いてます。エゴサして「いいね」つける活動を地道にやってます。

    ――どういう語句で検索してるんですか?

    こやま:「ヤバT」、「ヤバイ」の「イ」をひらがなに変えたバージョンとか。

    しばた:間違ってる方(ヤバいではなく、ヤバイが正しい)がヤバTをそこまで知らん人の意見が見れて面白い。

    こやま:好奇心もあるし、基本的には褒められたい。あと、Twitterやっててよかったなって思うのは、2015年の「でれんの!?サマソニ!?」ですね。(音楽フェスの)サマーソニックの公募枠があって、ライブハウスの店長さんが応募しくれたんですけど。Twitterで呼びかけたらすごい反響があって、無名のバンドだったのにサマソニに出れたんですよ。

    こんな歌でサマソニ出ようとしてま〜す!!!!! 今日23:59時点で3位以内なら最終審査に進めます。 いま、963組中4位!簡単に投票できるのでご協力お願いします! http://t.co/gGZI3K9gyY

    しばた:ずっと応援してくれてる人から、ヤバTのこと知らん人まで、広がってくれて。

    ――ツイッタードリームですね。

    もりもと:でも、一番精神状態よくなかった時。こやまさん、病んでませんでした? クスリずっと飲んでた。

    もりもと。過去にはライブやラジオ番組中にLINE IDをさらされたこともある。 / Red Kikuchi/ BuzzFeed

    一同:クスリ……?

    もりもと:エナジードリンクをずっとのんでた。キューピーコーワめっちゃ飲んでた。

    しばた:薬じゃない。それ。

    こやま:Twitterで投票呼びかけつつ、メンタルにダメージ食らってた気もしますけど、でもそこで結びついた感じはした。友だち応援してる感じになるやろな。大人感ないし。

    あと、フェスに出た時、10-FEETのTAKUMAさんが見に来てくれていて、「ヤバTめっちゃおもしろいやん」ってつぶやいてくれて。

    ヤバTのMC最高に笑ったなwその上にめっちゃカッコ良かった(●⁰౪⁰●)最高だなあいつらはw早くまた見たい♪

    VIVA LA ROCK 2016に出演した際の、大先輩からのツイート

    ――3人共10-FEETのファンだったんですよね。すごい。

    こやま:そうです。畏れ多くて返信はできなかったんですけど、そっとリツイートはしました。絡めない!

    しばた:みんなでキャッキャ喜んでました。

    こやま:でもその後、TAKUMAさん「おなかヘリコプター」ってつぶやかれてて、そっちの方がリツイートされてました。「おなかヘリコプター」には負けるわな。

    フェス出演当時は、「おなかヘリコプター」の方がRTされていたものの、現在は逆転!

    別にメジャーデビューしなくてもいいって思ってたんですけど、10-FEETさんの事務所から声をかけてもらったら考えようって話してて。そんなのありえへんから。でも、事務所さんにお誘いいただいて、「これはいくしかない」って思ったんですよ。

    悪口言うなら、黙ってフォトショ

    ――Twitterの他に、よく見ていたWeb系のものってありますか?

    こやま:僕秩(僕の見た秩序。)ですね。小学生の時、毎日見てた。「リアルへぇボタン」で一世を風靡した後かな……。世代です。

    もりもと:僕は、カラパイア。世界の面白情報とかちょっとグロいのが好きでした。

    しばた:2ちゃんねるが好きでずっと見てました。オカルト版とか、おもしろフラッシュ倉庫大好きでした。

    ――しばたさんは、中学生の時、クラスで嫌いなメンバーをフォトショで加工して楽しんでいたそうで…? 本当ですか?

    少し動揺するしばた。着ているのは道重(さゆみさん)Tシャツ(本人承諾済み)。 / Red Kikuchi/ BuzzFeed

    しばた:小学生の時からフォトショはいじっていたんですけど、中学になってからは前略プロフィールが流行ってた。写真をあげる子が多かったから、素材があるなぁ。いじれるなぁって。

    もりもと:ニキビとか作って、みたいな?

    しばた:そんなに地味な加工じゃなくて、広大な地にひとりぼっちにさせたり、動物の足の部分にぽつんと一人だけのせてみたり。大学に入って、技術が身について、もうちょっと高度な加工してましたね。集合写真に映ってる人を全員同じ顔にするとか。大学卒業してからやめた。

    こやま:最近やな。

    しばた:悪口とは違って、一人の世界で終わるんで。技術も上がるし、一石二鳥やった。誰かに見せちゃうと悪口になるから。一人で楽しんでました。

    もりもと:あんまり知りたくなかった。

    こやま:もりもとも加工されてるかもしれないから。

    もりもと:え。でも、アンテナははっておくみたいなのは、大事にしたいですね。MCで話したり、『ヤバみ』みたいに曲のネタになったりするし。

    語彙力低い方が盛り上がる。CDは売れないし、バンドはもはやTシャツ屋さん

    こやま:『ヤバみ』はもともと「2017年は『ヤバみ』という言葉が流行る」っていうネットニュースを見て作ったんですけど、思ってることを歌詞に詰め込みました。

    ――「『歌詞に意味がないと!』『説得力がない!』もうそんな時代じゃない!?」っていう歌詞とか、かなりビビッドですよね。

    こやま:僕たちって「歌詞に意味がない」「空っぽやな」って言われることが多くて。でも、わかるやんって思うんですよね。「ネコ飼いたい」からネコ飼いたいって歌う。

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    「ネコ飼いたい」とひたすら叫び続ける『ネコ飼いたい』。 / Via youtube.com

    しばた:語彙力ない方がライブで盛り上がる。

    こやま:『ヤバみ』で言いたいこと全部詰め込んだはずやのに、「また意味ない歌作って」って言われて。

    伝わってへんねやって思って、すごいショックだった。そこから1年経ったから、念押しをする形で、『鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック』を作りました。

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    『鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック』 / Via youtube.com

    ――「無料サイト 動画サイト 違法アプリで音楽垂れ流し」の部分は、「アーティストがそれ言っちゃう?」って思いました。

    こやま:自分自身がそうだけど、YouTubeとか配信サイトとかで聴き流すじゃないですか。でも、一歩踏み込んで自分なりの解釈したら音楽ってもっと楽しいなって思ってもいて。それを歌詞にしました。「一見ふざけているように聴こえる歌詞でも、いいこと歌ってるんちゃう?」みたいな深読みをしてもらったら楽しいんやろな。

    Twitterに目標を書くと叶う説

    ――「自分たちはバカにされる」みたいな話がありましたけれど、今はだいぶ減ったのでは? すごい人気ですし。

    こやま:昔よりは減った! 昔はライブのMCとか曲自体もスベってたから。

    しばた:インディーズは、ちょっと寒いくらいがいいから。ウケてないものを応援したいっていうのがサブカルの心。

    もうすぐ日付が変わる。 ついに明日、全国のCD屋さんに俺らのCDが並ぶ。もうあんまり細かい事は言わへん。自分の耳で聴いて確かめてください。聴いて、よかったら、友達にも勧めてな。学校帰り仕事帰り、ぜひCD屋さんへ。 あ、これ3年前の初ライブの映像です。バンドってまじで夢あるな。 https://t.co/gAbmP9MJjt

    こやま:でも、昨日エゴサしてたら「ヤバTは売れすぎた。こうなったらとことんまでいってくれ」ってツイートがあって嬉しかった。

    もりもと:それリツイートやわ。

    しばた:いったんファボやな。

    こやま:自分のサブカル心を胸に潜めつつ、一応、メジャーいったけど見に行こかっていう人はありがたいですね。

    ――これから、何か目標ってありますか?

    一同:紅白に出る。

    あけましておめでとうございます!!!!!!!!! 今年の目標 紅白歌合戦にでる!!!!!絶対にでる!!!!!! 応援よろしくお願いします!!!!!! みんなで最高の一年にしようなー!!!!!!

    こやま:これは、ずっと目標にしてて。周りは「冗談でいってるんやろ」ってテンションなんですよ。でも、今、ちょっと道が見えてきたと言うか。なくはないことはないんちゃうかってなってるんで。だから絶対に経験したいなって思ってます。

    しばた:eo Music Tryっていう、関西のバンドコンテストがあって。そこで優勝した後に決めた目標が紅白に出るだったんですよ。

    そやねん、実はイオで優勝する前からBIGCATでワンマンすること決めてた。公募枠で賞を貰ってサマソニが決まった後すぐに次の目標としてBIGCATを押さえてもらいました。目標を持って活動するのほんまに大事やね! https://t.co/cVVckWxMxX

    もりもと:いつも目標は決めていて、「ワンマン売り切れ」、「出れサマ」、「eo Music Try優勝」って感じで。次が紅白。

    ――その先は?

    こやま:まだ、ないです。

    しばた:もし紅白に出たら次の目標が出てくると思います。お楽しみに!って感じで。


    【ヤバイTシャツ屋さん】大阪を拠点に活動する、こやまたくや・しばたありぼぼ・もりもりもとによる3人組ガールズテクノポップユニット。躍動感溢れるパフォーマンスとストーリー性のある歌詞で50代女性をターゲットに活動中。9月19日にはニューシングルシングル「とってもうれしいたけ」、LIVE DVD「Tank-top of the DVD Ⅱ」 2作同時リリース!!

    BuzzFeed Daily

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