思春期ごろから毎日つけているブラジャー。「つけるもの」という認識で装着していますが、そもそもどうして「つけなきゃ」いけないのでしょうか?

「ブラジャーはバストの型崩れを防ぐための製品です」

胸が垂れる主な理由:クーパー靱帯の損傷。一度傷つくと戻らない。

クーパー靭帯はどんな時に傷つくの?
大きく分けて2つ。
1)妊娠・出産
妊娠をすると乳腺は母乳を作るために膨らみ、バスト自体が大きくなります。
つながっているものが重くなるため、当然クーパー靭帯は伸びて、場合によっては切れることもあります。
授乳期間後、乳腺が元の状態に戻っても、クーパー靭帯は伸びたまま…。
このため、妊娠・出産を経験した多くの人は、垂れる・縮む・しぼむという感覚を味わうこともあるそうです。

スポーツする際は必ずスポブラを使って!
軽いヨガや筋トレなど体があまり動かないときは、一般的なブラジャー(4分の3カップ)でも対応はできると松田さん。
ただし、跳躍(ランニング、ダンスなど)をする際は、スポーツ用のブラジャーを着けた方がいいそうです。

ブラ派は美容。ノーブラ派は健康

カップつきのキャミソールでは美乳にならない。最悪の場合垂れることも…
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「カップつきのキャミが流行っていますが、胸を動かさない機能は期待できないので、クーパー靭帯を傷つけてしまうおそれがあります。『つけるだけでバストがきれいに』と宣伝されているものもありますが、自分のバストがきれいになるのではなくて、パッドの形がきれいなだけなんですよね」
前述の通り、ブラジャーはホールド力から血流を妨げる可能性もあります。
「夜にブラジャーをつけることってオススメしていないんです。冷えやむくみの原因になるからです。夜や長距離移動の時など体を動かさないとき、体調が悪いときも、ブラジャーをとってあげてもいいと思います。オンオフの使い分けが大事ですね」
まとめ
・ブラジャーをつけるのはクーパー靭帯を守るため
・クーパー靭帯が損傷するともとに戻らない→下垂
・カップつきのキャミソールにはこの機能はあまり期待できない
・ただし血流を妨げる可能性もあるので、動かないときはつけなくてもOK