THE YELLOW MONKEY、希少画像で振り返る ロックの美しさ

    1992年にメジャーデビューしたTHE YELLOW MONKEYは「JAM」「バラ色の日々」「楽園」などヒット曲をとばしたが、人気絶頂の2001年に活動休止、2004年に解散した。それから15年、2016年に再集結した彼らは2019年4月17日に19年ぶりのオリジナルアルバム『9999』をリリースした。

    年齢を重ねることは美しい。THE YELLOW MONKEYの姿はそれを体現する。

    1992年にメジャーデビューした彼らは、CDセールスが伸び続けた世紀末を駆け抜けた。しかし、2001年に活動休止、2004年に解散の道を選んだ。

    2016年に再集結。15年の時を経て再び4人でステージに立った。変わらぬ耽美な姿に驚いた人は少なくない。


    解散後、それぞれ音楽活動を続けていたものの、同じステージに立つ喜びは格別なものだったという。


    ブレイク時、30代だったメンバーは全員50代になった。

    メンバーは今でも互いにステージネームで呼び合う。ボーカルのLOVIN(吉井和哉)、ギターのEMMA(菊地英昭)、ベースのHEESEY(廣瀬洋一)、ドラムのANNIE(菊地英二)。

    アリーナツアーでは「THE YELLOW MONKEYはもう一生解散しません」と宣言したLOVIN。その後のホールツアーと合わせて36万人を動員した。

    この年、バンド結成記念日に開催されてきたライブ「メカラ ウロコ」も復活した。ステージ上から、メンバーはこんな景色を見ていた。

    「メカラ ウロコ」は1996年にはじめて“普段のツアーではやらないような事に挑戦しよう“と、日本武道館で開催されたライブ。

    「ここでしかない驚きときっかけを持ち帰ってもらう」ために、こだわりの選曲と演出でステージが彩られる恒例ライブだ。


    2017年には、17年ぶりに東京ドームに帰ってきた。

    『LOVE LOVE SHOW』では美女たちが登場。LOVINと絡むセクシーな演出には感嘆の声が溢れた。

    セクシーでゴージャス。THE YELLOW MONKEYの帰還を実感させるライブとなった。


    同じく12月に開催された「メカラ ウロコ・28 -九州SPECIAL-」の場ではアルバムの制作も宣言された。


    この場所で『Horizon』が披露。これまでとは異なるような歌詞がファンの間で話題になった。

    「大丈夫僕ら君の味方だよ そうさいつも君の味方だよ」

    2018年の12月28日には「メカラ ウロコ」としての最後のライブを開催。『毛皮のコートのブルース』が初めて披露された。

    2019年3月には4月17日に発売されたオリジナル・アルバム『9999』の世界最速先行試聴会が日本武道館で開催され、メンバーの生演奏でアルバム楽曲が披露された。


    THE YELLOW MONKEYのアルバムがリリースされるのは19年ぶり。

    「19年も待ってもらったファンにこういう場所で一緒に聴いてもらいたい。だったら我々が皆さんの前で演奏するのが一番いいんじゃないかと思った」と、企画の趣旨を語っている。

    『天道虫』や『砂の塔』『ALRIGHT』など、復活してから3年間が詰まった全13曲が生演奏で披露された。

    アルバムタイトル『9999』は「1人ずつの苦労が集まった、その苦労を4つ並べてみんなで乗り越えようと思いタイトルをつけました」とアルバムタイトルの由来が明かされた。

    「今度はツアーでお会いしたいと思います。今日は本当にありがとう」と謝辞を述べステージを後にした。