風船を膨らませて楽しむガム、バブリシャスが2016年3月をもって販売終了したことがわかった。

じわりじわりと進む「ガム離れ」
実は、国内ではここ数年「ガム離れ」が進んでいると言われいてる。
日本チューインガム協会によると、販売額は2004年の1881億円をピークに下がり続け、2014年には1150億円。10年間で40%も売上額が下がっている。
一方で、お菓子業界全体は、2年連続「伸び」を見せている。

明暗を分けた理由――美味しいだけじゃダメ?
何が明暗を分けたのか? ひとつ挙げられるのが「機能性」だろう。
例えば、チョコレートはこのトレンドに上手く乗ったと言える。e-お菓子ねっとは、チョコレート市場の躍進を、「健康効果の浸透によるもの」としている。カカオの含有量が70%以上で、美容や老化防止などの効果を謳う「ハイカカオチョコ」などがこれにあたる。
ガム市場はどうか。キシリトールを配合した一部の機能性ガムは健闘している。調査会社の富士経済によると、売上高はピーク時より下がっているものの、2015年は歯周病予防トクホなどの新製品の登場によって、わずかに増加で着地する見込みだという。
バブリシャスを販売終了するモンデリーズも、若年層向けには「リカルデント キッズガム」に注力する方針だ。
しかし、それでもガム市場の縮小を止められない。なぜか。
ガムに忍び寄る、新興勢力
