小泉進次郎衆議院議員とフリーアナウンサーの滝川クリステルさんが結婚と妊娠を発表した。首相官邸での異例の会見となった。
「絶対結婚っていう価値観は、正直、私にはありませんでした」としつつも、馴れ初めや決め手について語った。
ふたりの馴れ初めは?

小泉:昨年からお付き合いをはじめて……今回、自然な形で、結婚の報告。そして妊娠の発表ができたことを嬉しく思います。ここの発表に至るまでは、2人で一度も外に出たことはないし、どこかに移動することもありませんでした。
実は、この前横須賀の実家に私とクリステルさんと、彼女が数年前に福島県から引き取った保護犬のラブラドールレトリバーのアリスという可愛い犬がいるんですけれど……一緒に実家にをつれて行ったんです。
それが付き合ってから、初めて2人で一緒に外に出て、2回めがこの発表です。
無事に皆さんに発表できて本当に嬉しく思いますし、私にとって結婚という大きな転機、至る思いも……
この場所は政治の権力の中枢ですけれど、政治バカの私がクリステルさんといると政治という戦場から離れることができて、自分自身が、もたれ掛かっていいよな、寄りかかっていいよな。そういう無防備な自分。
「政治家小泉進次郎」から「人間小泉進次郎」にさせてくれる。そんな存在だったことも私にとっては大きかったです。
結婚の決め手は?

小泉:決め手は……理屈じゃないですね、こういうのって。理屈を超えていて。正直言って……うちも育った環境とか親父のこととか、家族の環境として育っていく中で、いろいろありましたから……絶対結婚っていう……そういう価値観は正直私にありませんでした。
だけどその気持ちを溶かしてくれた。自然とそういう決断をするに至った。それがまさに理屈を超えているところなのかな。
理屈を超えたところって……政治の世界って、私からすれば戦場なんです。いつ……命を落とすかわからない。やるかやられるか。そういった部分は、権力闘争の中で避けられない。常にどこかこわばって、緊張感があって、警戒心を説かず、まるで寝るときもいつも鎧を着たまま寝ているというかね。
そういった環境がずっと続いてきて、でも、不思議と彼女といると……この場所は鎧を脱いでいいんだな、武器を置いていいだな、無防備でいいんだ。そういう風に思えたのは、理屈を超えたのだと思います。
なぜ、今日発表?
小泉:こういうときって駄目ですね、身ごもっている女性に敵わないなと。ようやく安定期に入りまして発表のタイミングの1つも考えることではありました。
8月6日の広島原爆、9日には長崎の追悼の日が来ますから、そこに私事の発表があたってしまうのは避けなくてはいけないなと考え、突然のことではありますけれども、計算じゃなくて今日だなと。
官房長官と総理には運が良かったとしか言いようがないんですけれど、今日の午前中には官房長官にお電話して「今日の今日で大変申し訳ないんですけれど、今日お時間ありませんか?」っていうことで。
無事にこれから妊娠期間を過ごして……来年年明けには出産ということになりますけれど、そこまで……静かな環境の中で彼女を守っていいけるように全力を尽くしたいと思います。
仮に父親になったあかつきには、政治家小泉純一郎の真似はしたくないし、するべきではない。でも、父親としては小泉純一郎のような父親になりたいと思います。愛情深く、心から自分が親に愛されていることを、一点の曇りもなく思わせてくれたからこうやって生きてこれたので、そんな父親になりたいと思います。