今から15年前、音楽を聴くのはこんなに大変だった
便利になったなぁ。
iPodとiTunes。これは2001年にリリースされました。もう15年も前のこと。

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何が決定的だったって、音楽をデータとして保存できたことでしょう。きっと。
ボタンでもなくタッチセンサーでもない「ホイール」に、初めて触った時の感触、覚えてますか?
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好きな曲までクルッと飛んでいけるのを体験したとき、万能感を覚えたなぁ。
「ダウンロード」と言えば、楽曲よりも「着メロ」が主流でしたし

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外で音楽を聴くにはMDプレイヤーが必要で

Yoshikazu Tsuno / AFP / Getty Images
MDそれぞれに録音されている曲は違うので、たくさんのディスクを持ち歩かなくてはいけませんでした。
MDに「取り込む」ためには大きなコンポが必要でした。

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録音するにも、ワンクリックで1分というわけにもいかず…
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「1倍速」「4倍速」。そう、アルバム1枚録音するのに60分ほど要していたことも…。今はワンクリックでダウンロードできるし、1分待つだけでも発狂しそうなのに。
「録音できた!」と思っても、失敗したり
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MDは「240分」「360分」っていう単位で売っていたので、この時間ぴったりに録音することなんて難しいですし、そもそも途中でブツっと切れたりしましたね。
友だちに借りたCDケースほど、すぐに割れました。
友達から借りたCDケースの割れ方www
各曲のタイトルは手打ち。さらにMD自体のラベルは手書きでした。

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MDのラベル欄はすごく狭くて、極細ボールペンがすごく役に立ちましたよね。
そうじゃないと、どのMDにどの曲が入っているのか、わからなくなってしまうから。
大掃除しています。いつかやらねば、と思っていたMDの棚に手をかけたものの…懐かしすぎて手が止まる!中学生だった私、ラベルをがんばって書いてたんだな〜
少し逸れますが、2001年最もヒットしたのは宇多田ヒカルさんの「Can You Keep A Secret?」でした。
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そういえば、MDの前にはカセットを使っていましたね。
中のテープがむき出しになったらもう大変。せっかく録音した音楽が聴けなくなってしまうこともしばしば。

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人差し指を穴に入れて調整したりしましたね。
もちろん、カセットテープだって手書きでタイトルを書きました。
買ったレコードはまずカセットにダビングして大切に保管。 余談ですが…NW系の兄ちゃん達はラベルをレタリングシートやシールで作ってくれて、メタルの兄ちゃん達は丁寧な手書きが多くて、パンクス!ケースにマジックで書くな!読めないし!w
カセットテープで録音した曲は「データ」ではありません。だから、曲を「スキップ」することはもちろん、どこが曲の冒頭なのかもわかりませんでした。
CDだって、高級品。

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全曲試聴ができるなんて夢のような話。
テレビの前に陣取って、歌番組をカセットに録音した日もありました。

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「お父さん、静かにして! 雑音が録音されちゃう!!」って必死に注意したりね。
でも、変わったのです。2001年に。
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