Googleの新しいプロジェクトが、ようやく日本に上陸します!
Googleがスタートアップの支援の「Google for Startups Campus」を2019年内に渋谷にオープンさせると発表しました。
簡単に言うとGoogleによる起業家学校のような施設。同社が起業家たちに世界へ向けての展開サポートとツールを提供する場所です。
ワークスペース、イベントスペース、会議室を備え、マーケティング、コーディングなどの研修なども開催。また、同社の製品やサービスはもちろん、ネットワークまで提供するといいます。
ママも社長に
「女性の起業家を増やすのも目的の1つ」。同社のマイケル・キム氏は言います。
Google for Startups Campusはこれまでロンドン、マドリード、サンパウロ、ソウル、テルアビブ、ワルシャワで展開してきたプロジェクト。東京は7番目の拠点になります。
各都市でローカライズされ、例えば2015年にオープンしたソウルでは、母親向けの起業支援に力をいれていました。それが、上の動画のCampus for Momsです。
キム氏によると、現地の担当者から「ソウルは母親の起業家が少ないので、厚く支援したい」との提案があり、独自のプログラムが誕生しました。
プログラムの内容は、マーケットリサーチ、ビジネスモデルプランニング、マーケティングとブランディング、チームビルディング、ファンディングとIRワークショップなどかなり本格的。
ワークスペースの横には、子どもが遊べるキッズエリアが設置され、ベビーシッターも待機しています。そのため、起業プログラムを受けている間は、安心してキャンパスで時間を過ごせるようです。
キム氏によると、先述の通り日本でも女性の活躍への支援は大きな目標の1つ。前向きに検討しているといいます。
もちろん、Campus for Momsの他にもさまざまなプログラムが用意されます。世界に向けた事業拡大のてびきやコーディングのレクチャー、企画の提案など実にさまざま。この恩恵を受けるには選考に通過しなくてはいけませんが、対象となるスタートアップは立ち上げ間もないアーリーステージから資金調達によって規模拡大を図るグロースステージまで。
2018年だけで、研修やメンターシップを受けた人数は1万4000人、4550件の仕事が生まれ、参加者たちが得た資金調達額は合計8億ドル(857億円)にのぼるといいます。
これだけ手厚い支援をすると赤字にはならないのでしょうか?
「Google for Startups Campusは収益を考えていない。Googleには収益を上げられるチームがいるので、本件に関しては完全に支援というポジション」だそうです。
というのも、Google自体がガレージで生まれたスタートアップだったから。ベンチャースピリッツを支援したいという気持ちが強いようです。