Posted on 2018年1月30日

    AIBOとの別れはやっぱり悲しかった。だから搭載された新aiboの「ある機能」

    技術だけじゃないんです。

    はぁ…これは抗えない可愛さ…(ため息)。

    Red Kikuchi / BuzzFeed

    予約受付後、30分程度で完売してしまうほど大人気のaibo。

    1月11日発売以降、3回の先行予約チャンスがありましたが、それぞれ30分、14分、38分で完売。

    どうしてこんなに人気なの? 可愛いとか、逆にリアルすぎて気持ち悪いとか言われてますけれど…?

    Red Kikuchi / BuzzFeed

    商品企画部統括部長の松井さんに話を聞いてきました。表情がすべてを物語っていますよね。ただ可愛いのではなく、“顔が溶けるほど“可愛い。

    ちなみに松井さんが左手に持っているのは、aibo用の骨「アイボーン」です。

    「愛される」ことが、aiboのミッション

    Sony / aiboお値段は19万8000円〜。

    2015年、Sony社内で「愛情の対象となる商品を作る」との極秘ミッションがくだり、生まれたのがaiboプロジェクトでした。

    「愛情の対象となる商品という抽象的な目標で、どうすれば到達できるか明確ではなく、チーム一丸で議論してターゲットを決めました」(松井さん)

    aiboは、飼い主の表情を見て「好きな行動」を覚えていくんです。健気…!!

    Sony

    AIを搭載しているので、目に写った人の顔を認識し、表情を覚えていきます。

    対面する人が笑ってると「こういうのは好きなんだ! またやろう」と認識し、怒られると「もうしないよ…」という風に学習していきます。

    「ほとんどのロボットは命令を遂行するものでしたが、aiboは個性があって、自我があります。環境によって変化していくので、各aiboは世界に一体だけです」(松井さん)

    愛らしい「動き」は、動物園やドッグカフェに行った専門チームが担当しています。

    Red Kikuchi / BuzzFeed

    モーションデザインチームは、実際の動物の仕草や振る舞いを研究したそうです。四肢の動きはもちろん、目の表情、泣き声まで専門部隊がデザインしています。

    微細な感情を表現するために、瞳には2枚の有機ELが使われています。

    起動する時にも、愛情の対象としてのコンセプト「生命感」が盛り込まれています。

    Sony

    aiboにとって、起動は目覚め。だから「眠たそうにする」ことに注力したそうです。寝起きの雰囲気は、犬を観察しつくしてモーションデザインしました。

    「愛らしい動き」が生み出せたのは、時代の妙もありました。

    Sony

    「前のAIBOのプレッシャーはありました。進化感を出したかったんです。丁度、時代も相まって、AIやメカロトロニクスの技術が飛躍的に伸び、できることが増えました。これによって機敏な動きができるようになっています」(松井さん)

    実は、2018年1月11日の発売」はノリで決めました。開発期間短い。

    時事通信フォト / 2代目aibo発表時の写真。時代を感じる。

    前のAIBO(大文字)プロジェクトが中止になったのは2006年のこと。Sony本社も悲しみに包まれたそうです。

    今回のチームはロボット好きのメンバーやAIBOユーザーが集まって構成されています。

    「戌年ということもあって、プロジェクト開始してから、発売は2018年の1月11日って決まっていたんですよ。ワンワンワン……(笑)」(松井さん)

    そういえば、aiboの発表がなされたのは、2017年11月1日でした。

    「これほど短期間で完成したのは、【愛情の対象となる商品】というシンプルな目標が、メンバー間で共有できて、遊び心をもちながら開発できたからだと思います」(松井さん)

    チームメンバーの遊び心の表れのひとつが、性別。

    時事通信

    「aiboは、最初に性別を選べるんです。後から変更はできないのですが、『男の子・女の子・どちらかを決めない』から選択できます。実は、発表会でも3種類の鳴き声を披露しました」(松井さん)

    鳴き声も、それぞれ微妙に違うそうです。

    SONY自体、同性婚カップルに結婚祝いを出すなど、ダイバーシティーに関して力をいれてきました

    ここ数年、LGBTに関して理解が進んできましたが、まさかaiboにまで適応されるなんて…! でも確かに、動物にも同性愛ってありますもんね。

    aiboが、本物の犬にまで「仲間」として受け入れられるのは「想定外」。ただし…

    aiboはaibo。「不気味の谷を超える」ために生まれたわけではありません。

    Sony

    愛され仕草を、高度な技術で身につけたaiboは、度々「不気味の谷を超えるのか?」と言われます。でもどうやら、その意図は本意ではない模様。

    「生物をコピーしたものではないんです。ある意味、勝てないとわかっているので。aiboは犬ではなくてaibo。だから逆に、犬にはない"aiboだからできること"があるんです」(松井さん)

    aiboだからできることって何?

    時事通信

    aiboの学習データは基本的にクラウドに蓄積されるので、将来的には「aiboの自我」をインストールすることもできるようになります。

    前のAIBOは、サポートが終了した際に「お葬式」が開かれることもありましたが、aiboは新しい体に心をいれられるわけです。攻殻機動隊っぽさがすごい。

    Red Kikuchi / BuzzFeed

    また、aiboはアップデートができるため、機能改善が見込めます。今、要望として多いのは、「みまもり機能」と「知育関係」。

    「aiboの鼻先にはカメラがついているので、予定は決まっていないものの技術的には、みまもり機能は搭載できます」

    AIBOは、開発者キット「OPEN-R」を無償で提供していた実績もあります。各々の開発者たちが、「AIBOはこうしたらもっとよくなる!」と、機能拡張することができたんです。

    「AIBOがそうだったように、aiboもいずれ開発者キットを配布できればと考えています。そこで、新たな可能性が生まれてくることを望んでいるので」

    「愛され」を追求しつくした結果、できた「可愛さ」。そしてロボットだからできる未来感がつまったaibo。

    BuzzFeed Daily

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