2月9日から関東地方では雪が降りました。
Twitterでも、たくさんの雪の写真がアップされています。
「#関東雪結晶」というハッシュタグも一時、トレンド入り。
次々と幻想的で美しい雪の結晶が。
どうすればきれいに撮れるのか。やり方を気象研究所が公開しています。
まずスマホやデジカメを用意して
マクロレンズがあるとさらにいい写真に
綺麗な撮り方のコツは、連写!
そして、Twitterなどに「#関東雪結晶」のタグを付けてアップ!
これ、天気予報の正確化にもつながる学術研究なのです。
なぜ気象研究所が雪の結晶の写真を撮り方を公開しているかというと、実はこの「#関東雪結晶」ハッシュタグは、学術研究の一環として、市民に参加を呼びかけているのものなのです。
首都圏では、少しでも雪が降れば鉄道や道路交通が乱れ、社会に大きな影響が出ます。
しかし、関東はもともと、それほど雪が多くない地域。このため、気象庁にも雪に関するデータの蓄積が少なく、降雪の正確な予測が難しいのが実態です。
特に分かっていないのが、雪を降らせる雲の特性です。地上で雪の結晶を観察することにより、雲の中がどのような状態で、雲や雪の結晶がどう成長するかがわかり、ひいては降雪予測の正確化につながっていく、ということです。
市民に綺麗な雪の結晶の写真を撮ることを楽しんでもらう。それをSNSでシェアし、見る人も楽しめる。同時に研究者による分析も行われる。市民参加型のシティズンサイエンス(市民科学)という研究手法です。
参加する人が増えるほど、データが増え、分析の精度も高まります。
そうなると、気象庁が将来、もっと正確な降雪予測ができるようになり、私たちの暮らしに雪が与える影響は減っていきます。
スマホでちょっと工夫して、雪の結晶を撮るだけで、一石二鳥にも三鳥にもなるのです。