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お休みにリゾート列車に乗ろう 災害に負けず走る5つの路線

東日本大震災や原発事故、熊本地震に九州北部や西日本の豪雨。こんな災害に負けず、日本各地で元気に走っているリゾート列車があります。災害を胸にかみしめながら列車に乗って観光地を訪れ、地域経済に貢献することも、一つの復興支援です。

美しい自然の中を走るリゾート列車には魅力がいっぱい

日本は美しい自然に恵まれる一方、その自然が引き起こす災害とも無縁ではありません。

東日本大震災、熊本地震、2017年の九州北部豪雨、そしてこの夏の西日本の豪雨。こうした災害に負けず、各地でリゾート列車が走っています。

被災地にボランティアとして駆けつけることは、直接的な復興支援です。そして、災害から立ち上がった観光地を訪れ、地域経済の活性化につなげることも、側面からの支援といえます。

そんなリゾート列車を5路線からピックアップしました。次のお休みに乗ってみませんか?

三陸鉄道・お座敷列車北三陸号(久慈〜宮古)

三陸鉄道

東日本大震災で津波による被害を受けた三陸沿岸ですが、三陸鉄道は地域の足として、そして三陸のリアス式海岸を思い切り楽しめる観光路線として復活し、元気に走っています。

三陸鉄道でのおすすめは「お座敷列車北三陸号」。

土日祝日の運転で、久慈と宮古の間を1往復します。車内ではうに丼など三陸の新鮮な海産物を使った4種類の料理を楽しむこともできます(予約制)。

「あまちゃん」の舞台を走る列車

三陸でうに丼といえば、NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」で、主人公・天野アキの祖母(宮本信子)が自ら海に潜って採ったうにを使った弁当を「北三陸鉄道」の車内で売っていた、あの場面を思い出しますね。

久慈・小袖海岸の「北限の海女」は今年も元気に活動しています。そして沿線は北山崎などの景勝地にも恵まれています。

海女さんたちを見学し、お座敷列車で海を眺めながら宮古に向かい、白い砂浜や岩肌と海のコントラストが美しい名勝・浄土ヶ浜を訪れれば、自然の恵みと、災害から立ち上がった地域社会の強さやしなやかさを感じられる一日になるかもしれません。

JR磐越西線・フルーティアふくしま(郡山〜会津若松)

時事通信

東日本大震災で地震と津波に加え、福島第一原発の事故に苦しんできた福島県。その特産品のフルーツを前面に押し出した列車が「フルーティアふくしま」です。

2018年7〜9月は、郡山ー会津若松間で原則として土曜、日曜に運行し、車内では福島県産フルーツを使ったスイーツなどが楽しめます。

会津若松では今年、戊辰戦争150周年を記念した各種のイベントも開かれています。

震災や原発事故にくじけず福島の人々が手塩にかけて育てたフルーツを楽しみながら、歴史に触れる休日はいかがでしょう。

JR土讃線・四国まんなか千年ものがたり(多度津〜大歩危)

JR四国

7月の豪雨で、四国は愛媛県を中心に大きな被害を受けました。

ただ、四国でも元気な地域はあります。JR土讃線も7月13日から運行を再開しました。

多度津から土讃線を通り、渓谷美で知られる大歩危に向かう観光列車「四国まんなか千年ものがたり」は、JR四国が力を入れている列車の一つ。全席グリーン車指定席で、予約制。四国の豊かな食材を活かした料理やスイーツを楽しむこともできます。

例えば愛媛などでボランティアとして汗を流し、そのあとにこの列車に乗り、四国の美しさと豊かさを実感するのも良いかもしれません。

JR九大本線・ゆふいんの森(博多〜由布院・別府)

Cy Speed / Creative Commons / Via flic.kr

2017年の九州北部豪雨で鉄橋が流されるなどの大きな被害を受けたJR九州の九大本線が2018年7月14日、1年ぶりに全線での運行を再開しました。

博多と温泉地の由布院、そして別府を結ぶ特急「ゆふいんの森」も、それまで迂回していた日豊本線経由から、もとの九大本線での運転を再開しました。

JR九州と大分県などが共同で「久大本線 ぜんぶつながるプロジェクト」を立ち上げ、賑わいを取り戻そうとしています。再び元気になろうとする九州に、みんなの元気を!

JR豊肥本線・あそぼーい!(別府〜阿蘇)

時事通信

JR九州の特急「あそぼーい!」は、子どもたちが寝転がって遊べる和室や、木のボールに埋まって遊べる「木のプール」、大展望が楽しめるパノラマシートや図書室など、家族みんなが大満足で楽しめる設備を車内に設け、その名の通り遊びながら阿蘇に向かうことができる列車です。

もともとは熊本駅から豊肥本線を東に向かい、阿蘇地域の中心地、宮地駅を結んでいたのですが、2017年の熊本地震で豊肥本線は大きな被害を受け、肥後大津〜阿蘇間は今も不通です。

地震の影響で熊本からではなく別府から運行

このため「あそぼーい!」は現在、大分県の別府駅から西に向かい、熊本県の阿蘇駅までのルートで1往復しています。平日には運行されない日もあるため、乗る計画を立てる前にHPなどで確認しましょう。

JR九州によると、今も豊肥本線の復旧工事を続けているものの、いつ全面開通できるかの見通しは立っていないとのことです。

番外編  JR呉線・瀬戸内マリンビュー(広島〜三原=運休中)

Spiegel / Creative Commons / Via flic.kr

広島県は、2018年7月の豪雨で大きな被害を受けました。

アニメ映画「この世界の片隅に」の舞台となった港町・呉も例外ではありませんでした。広島と呉、三原を結ぶJR呉線も、土砂崩れや路盤の崩壊が起き、全線の運行再開は2019年1月までかかる見通しです。

瀬戸内海沿いを走る呉線は、美しい多島美を望める路線です。

途中には連続テレビ小説「マッサン」のモデルとなったニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝の故郷として知られ、江戸時代の町並みが残る竹原や、「うさぎの島」としてyoutubeなどを通して世界的な人気を集める大久野島(最寄り駅は忠海)などの観光地もあります。

この路線には、海を眺めながら旅ができるようにつくられた「瀬戸内マリンビュー」が走っていました。

呉線や山陽線など被災した路線が復旧し、再び車窓から瀬戸内の景色を楽しめる日が一日も早く来ることを祈っています。

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Contact Yoshihiro Kando at yoshihiro.kando@buzzfeed.com.

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