ラグビーW杯で、レッドカードを受けて退場した選手が試合後に取った行動が、世界で反響を呼んでいる。
10月8日に神戸で行われた南アフリカーカナダ戦。前半35分にカナダのジョシュ・ラーセン選手が、南ア選手の首元に頭から突っ込むかたちでタックルし、「危険なプレー」としてレッドカードを受け、退場となった。
1人足りなくなったカナダは、66−7で南アフリカに敗れた。
試合後。南アフリカのロッカールームをノックする選手の姿があった。ラーセン選手だった。
「レッドカードについて謝りたくて来ました」
「顔を合わせて謝ろうと思ったんです。みなさんが、これからの試合でベストを尽くせるように祈っています」
南アの選手から拍手が上がった。ラーセン選手に缶ビールが渡された。
この様子を収めた動画がラグビーW杯公式アカウントのインスタグラムで公開されると、再生回数は10万回を超えた。
「これがラグビーだよ」「すばらしいスポーツマンシップだ」「何という紳士だ」といったコメントが相次いでいる。
南アフリカはこの試合で決勝トーナメント進出が決まった。日本は一次リーグでA組1位となった場合、10月20日に、この南アと対戦することになる。