セクハラ発言疑惑の福田財務次官が辞意表明 セクハラは否定

    ノーパンしゃぶしゃぶ問題以来、約20年ぶりの次官辞任

    週刊新潮で女性記者に対しセクハラ発言を繰り返していたと報じられた財務省の福田淳一事務次官が4月18日、辞意を表明した。

    福田次官は報道陣に対し、「週刊誌の報道は事実と異なっており、裁判で明らかにしたい」としたうえで「財務省が大変な状況にあるなか、事務次官の職責を果たすことが困難になったと判断し、麻生財務大臣に辞意を伝えた」と述べた。

    財務(旧大蔵)省の事務次官が辞任するのは、「ノーパンしゃぶしゃぶ」などが問題となった1998年の大蔵省接待汚職事件以来となる。

    自らがセクハラ発言を行ったかどうかを何度も問われたが「セクハラという認識はない」と語り、認めなかった。

    一方で週刊新潮がウェブサイトで公開した音声については「自分の声は自分の体を通して聞くので、これが自分の声なのかどうかはよく分からない」「一方で福田の声に聞こえるという方も多数おられるのは事実」と述べ、こちらも曖昧な答え方を続けた。

    なお、麻生財務相は「自分には福田の声に聞こえた」としている。

    財務省は被害を受けた女性記者に「調査への協力」を呼びかける異例の発表を行った。これに「被害者への恫喝」「報道機関への攻撃」といった批判が相次ぐ状況となっていた。

    福田氏はこの点について「自分は調査される側で、どう調べるかについて意見を出していない」と延べ、財務省の担当者が考えたことだとした。

    また、財務省の調査に「お恥ずかしい話だが、業務時間終了後、時には女性が接客をしているお店に行き、お店の女性と言葉遊びを楽しむようなことはある」と伝えたことについては、「言葉遊びのところは結構ご批判を受けた。というのはなるほど、今の時代はそういう感じなのかと」と述べた。

    BuzzFeed JapanNews