中東ドバイの政府報道局が発表した「ジェンダーバランス表彰」のツイートが、世界的な話題を呼んでいます。
まずはドバイのマクトゥーム首長と握手する受賞者らの顔ぶれをご覧下さい。
おじさんです。
ベスト・パーソナリティに選ばれ、マクトゥーム首長(左)と握手する副首相兼内務相のサイフ・ナヒヤン准将。軍人さんです。
次もおじさんです。
ベスト連邦機関に選ばれた連邦統計局のアブドルナセル・ルーター局長です。
さらにおじさんです。
ベスト・イニシアチブに選ばれたハムリ人材資源相。比較的若く見えますが、閣僚です。
受賞者ではないのですが、首長とともに写真におさまった、めがねとヒゲの渋いおじさんです。
この賞は、ドバイが所属するアラブ首長国連邦(UAE)のジェンダーバランスを改善するためにつくられたものです。
UAEはドバイやアブダビなど7つの首長国(小規模な王国)で成り立つ連邦国家。ドバイの首長マクトゥーム氏は、同時に連邦副大統領でもあります。
ジェンダーギャップは世界でも低ランク
世界経済フォーラムが発表した「世界ジェンダーギャップ報告2018」では、UAEは世界144ヵ国中で121位という低空飛行です。中東はどこもランクが低く、最下位の149位も中東のイエメンでした。
このツイートが、さっそくネタに。
そういえば日本でも最近、神奈川県の「女性の活躍応援団」が男性ばかりだということが話題を呼びました。
神奈川県のホームページによると「県内企業のトップの約9割が男性という現状から、男性トップの意識改革が重要であり、メンバーはあえて男性とした」という理由で、男性ばかりだそうです。
ドバイでも政府機関や企業のトップはほとんどが男性。だからこそ、ジェンダーバランス表彰が男性ばかりということになるのです。
ジェンダーギャップ指数で日本の順位は110位。実は、ドバイのことを笑えない状況です。
UPDATE
ジェンダーギャップのデータを最新の2018年に差し替えました。