「この問題は、本当に問題です」このCMの背景には、本物の難問が数々

    あるNGOのCMがいろんな意味で「難問」と話題です。

    あるクイズ形式のCMが話題です。

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    ACジャパン / セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン / Via youtube.com

    これは、ACジャパンが作成した、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの支援CM。SNSで大きな話題を呼び、1万RTを超えるツイートもあります。

    1万を超えるリツイートが

    ACジャパンの広告の趣旨を理解する以前に、この算数の問題を解けない日本人が多いらしい。

    問題の中身はこれ

    学校に3時間かけて通い、起きてる時間の半分は手伝い。こんな子は本当にいるのでしょうか

    「本当に問題」なのか。調べてみました。

    セーブ・ザ・チルドレンに支援する現場の状況を尋ねました。

    この団体は世界120ヵ国で活動しています。

    その一つは、中東のイエメン。

    イエメンでは2015年ごろから内戦が激しくなり、多くの地域で学校や病院が機能しなくなっています。

    経済も崩壊し、総人口の約8割に当たる2220万人が人道支援を必要とし、その半分は子どもたち。多くの学校が破壊されたうえ、空爆や砲撃が激しく通学も危険な状況で、子どもたちの4分の1は学校に通えません。

    セーブ・ザ・チルドレンはイエメン国内6ヶ所に学習支援センターを開いています。学校に通えない子どもたちなど小学1〜6年生の計約1800人が学んでいます。

    ユニセフによると、イエメンでは戦争で2400人の子どもたちが命を落とし、3600人がけがをしました。

    本当に、「本当に問題」でした!

    広告に出た質問の答えはここにあります。

    ぜひクイズに挑戦して、その先に見えてくる問題も考えてみてください。