まず、日本語カード作成に至った経緯を聞いてみました。
「日本にウクライナからの避難民の方がいらっしゃったとニュースで知り、日本も役に立てることが嬉しかったです。と同時に、せっかく戦争という地獄から逃れてきたのに、見知らぬ異国で孤立という地獄が待っていた、なんてことになりませんように、祈っていました。
『自分がカード作りゃいいじゃん』と、ぽこっと思いつきました。そこでFacebookに『どんな言葉がいいか知恵をお貸しください』と投稿したら、医療関係の懸念がたくさん寄せられたので、まずは急いで病院編を作りました」
「シンプルに」「ざっくりと」
いきいきとした、元気になれるようなイラストを意識した、と語るくさかさん。
細かく正確さを追求するとわかりにくくなるため、内容は「シンプルに」「ざっくりと」を目指したと言います。
続編の構想は、すでにできあがっているそうです。
「お子さん連れで避難して来られた方も多いとのことだったので、とにかく楽しく、遊びながら日本語に触れる、カルタのようなものを考えています」
何かしたいという気持ちが溢れている
最後に、くさかさんにツイートへの反響について聞いてみました。
「アップした直後からピコリンピコリンと、お知らせ音が鳴りっぱなしでちょっとビビりました。
みなさん、何かしたいという気持ちが溢れてるんだと感じました」
くさかさんの他にも、さまざまな機関がウクライナからの避難民の方を言語的にサポートする取り組みをおこなっています。
ウクライナ語で医療用語を掲載しているサイトを集めています。
日本語を話せないロシア語話者が、病気や怪我の症状を医師などに伝えられるように制作された問診票です。