「かわいいので無罪!」翻訳家のゲラをかじった“犯人”を出版社が紹介したら大反響 ⇒「創業以来最大のバズでただただ驚いている」

    人文書・文芸書を中心に刊行している出版社「作品社」がSNSを更新。訳者から返ってきたゲラ(校正刷り)が何者かにかじられたハプニング写真を投稿し、ネット上で話題になっています。

    人文書・文芸書を中心に刊行している出版社「作品社」が9月12日、編集部のX(旧Twitter)を更新。

    訳者から返ってきたゲラ(試し刷りをしたページ)が何者かにかじられたハプニング写真を投稿し、約3万2000件の「いいね」を集めるほどネット上で話題になっています。

    投稿を見た人からは、「かわいいので許すしかない……」「猫暮らしあるある。大事な書類ほどかじられるのはなぜ?」「かわいいので無罪!」など、たくさんのコメントが寄せられました。

    訳者から戻ってきたゲラ、猫さんも校正しようとしてくれたんでしょうか。 pic.twitter.com/YCbCl2tUnc

    — 作品社編集部 (@sakuhinsha_e) September 12, 2023
    Twitter: @sakuhinsha_e

    投稿された写真に写っているのは1枚のゲラ。

    左側が楕円型にかじられており、黄色い付箋に「猫にかじられてしまいました。すみません」と赤字で書かれています。

    投稿には、「訳者から戻ってきたゲラ、猫さんも校正しようとしてくれたんでしょうか」とつづられています。

    投稿によると、かじられたゲラはタンジー・E・ホスキンズさんの『フット・ワーク 靴が教えるグローバリゼーションの真実』という書籍。作品社から10月に刊行される予定です。

    猫ちゃんは翻訳を担当した北村京子さんの愛猫です。

    みなさま、
    訳者よりお写真が届きました。
    こちらが「ゲラをかじったネコ」さんです。 https://t.co/YuT8rYcHqs pic.twitter.com/BNg8Y26sMy

    — 作品社編集部 (@sakuhinsha_e) September 12, 2023
    Twitter: @sakuhinsha_e

    作品社編集部は同日、さらにXを更新。「みなさま、 訳者よりお写真が届きました」と、1枚の写真を投稿しました。

    「こちらが『ゲラをかじった猫』さんです」

    写真に写るのは1匹の猫ちゃん。毛布の上でくつろいでいます。

    ゲラをかじった犯人(猫)を公開したこの投稿は、約1万6000回のリポストと約4万9000件の「いいね」を集めました。

    Twitter: @sakuhinsha_e

    BuzzFeedは作品社編集部に話を聞きました

    ゲラが猫ちゃんにかじられたハプニングの背景を知るべく作品社編集部に問い合わせてみたところ、以下のような猫ちゃんの情報を教えてもらえました。

    ・猫ちゃんの名前

    アイム(保護団体にいたときの名前そのままなので、由来は不明)

    ・猫種

    ミックス

     ・年齢

    15歳

     ・性別

    女の子

    ・性格

    ツンデレ。こちらがなでる場所ややり方が気に入らないと手を噛んでくるが、その後すぐに舐めてくれる。

    食いしん坊。食に対する意欲がものすごく、いつも自分のご飯を高速で食べてから、隣の部屋で食べている同居猫のところへ行ってそっちも食べようとする。

    「これまでに何十冊もの本の表紙や帯をビリビリにされてきました」

    また今回の投稿について、作品社としては「創業以来最大のバズでただただ驚いている。猫はすごい!」と反響に驚いているといいます。

    「多くの文筆家の方から、『うちの子もそう(だった)』といった思い出が寄せられたことが印象的」だったそうで、「仕事上のトラブルが生じても、素直に申し出ることで、逆にこのような好機に変わることもあるという教訓かもしれません(笑)」と語ってくれました。