

もちろん、店員さんも車イスユーザー

壁には“二足歩行者への心遣いマニュアル”が

う〜ん、ありがたいけど、そんなに特別扱いされても…。

戸惑いながらも、なんとか食事をしていましたが…

レストランのテレビでは「二足歩行者について」のニュースが

二足歩行者にとっては低すぎるビュッフェ台。スムーズに料理を取ることが「できない」のではなく、できなく「させられている」

主催者の想い「一緒に考え続けてほしい」

公益財団法人日本ケアフィット共育機構が主催する「車イスの、車イスによる、車イスのためのレストラン」に行ってきました。普段は気づくことができない“多数派の無意識”に、胸が痛みます…。
店名の“バリアフル“とは、(今回の場合は)少数派にとって「障壁でいっぱい」という意味なのだそうです。
そのため、車イスユーザー(多数派)には必要がないイスはないし、天井も低い…。
そして…
突然の“二足歩行者”の来店に、店員さんたちはアタフタ。
「一度にこんなにたくさん来るなんて…(汗)」
「介助者はいないんですか?困ったな…」
店員さんが「ポロリとこぼす本音」がグサリときます…。
さらに…
ただでさえ忙しそうにしている店員さんに、“例外のお願い”をする気持ちにはなれませんでした。
そして、この気持ちをいつも味わっているのは「車イスユーザーの方たちなんだ」と気づいて、ハッとさせられました。
今まで僕は、「体に心身的欠損があること」が「障害がある」、ということだと思っていました。
今日、このレストランに来るまでは。
多数派を中心に考えられた社会システムによって、少数派の人はあらゆることをできなく「させられている」んだということに気がつきました。
「社会にある障壁」、これこそが「障害」だったのです。
主催者である公益財団法人日本ケアフィット共育機構の佐藤雄一郎さんは、
「このレストランで“多数派の無意識“を変えたい。『こうすれば上手くいく』という解決策を提示するよりも、『考える人の輪を増やすこと』で、より共生的な社会へ近づいていきたい」と話します。
このバリアフルレストランは、2020年秋に一般公開を予定しています。