「ゲームは1日60分」全国初の条例はいかにして成立したのか、その裏側に迫るノンフィクション『ルポ ゲーム条例』が発売に

    ゲーム条例の提案から現在まで、約3年にわたって取材、検証した結果をまとめた渾身のノンフィクション。

    香川県で2020年に施行された「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例」(PDF)。

    「ゲームは1日60分まで」という条例の内容や、その成立課程を巡ってさまざまな議論を呼びました。

    その裏側を追ったノンフィクション『ルポ ゲーム条例 なぜゲームが狙われるのか』が4月17日、河出書房新社から発売されました。256ページ、価格は1892円。

    『ルポ ゲーム条例 なぜゲームが狙われるのか』(河出書房新社)

    著者の山下洋平さんはKSB瀬戸内海放送の記者として、「ゲーム条例」問題を早い段階から追いかけてきたジャーナリストの一人。

    ゲーム条例の不透明な点に切り込んだ報道番組『検証 ゲーム条例』(2020年6月放送)は、2021年の民間放送連盟賞において「テレビ報道番組部門・全国優秀賞」を獲得。さらにその後を追った『検証 ゲーム条例2』(2022年5月放送)も制作され、山下さんはこれら一連の番組の企画・取材・構成・ナレーションを手掛けました。

    ※両番組は瀬戸内海放送のYouTubeチャンネルでも全編視聴可能

    検証 ゲーム条例(KSB瀬戸内海放送)

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    検証 ゲーム条例2(KSB瀬戸内海放送)

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    今回の『ルポ ゲーム条例』は、そんな山下さんがゲーム条例について約3年にわたって取材、検証した結果をまとめたもの。

    帯にはノンフィクションライターの松本創さん、ライターの武田砂鉄さんがそれぞれ推薦文を寄せており、松本さんは「調査報道ノンフィクションの傑作」、武田さんは「ここに書かれているのは、今、あちこちで起きていることだ」とそれぞれコメントしています。

    松本創さんコメント
    「地方にこそジャーナリズムは生きている。日本社会の今を地方の視点から写照する、調査報道ノンフィクションの傑作」

    武田砂鉄さんコメント
    「限られた人たちで空気を作り、あらかじめ決められた方向に持っていこうとする。ここに書かれているのは、今、あちこちで起きていることだ」