ガンと闘う花嫁のために。婚約写真で、彼女は輝いた。

    「ガンは死亡宣告ではありません」

    ディディは2児の母でありながら、結婚式の準備をし、ステージ2の乳がんとも闘っている。今年3月、二人のために婚約写真の撮影会が開かれた。

    ディディは昨年11月にがんの診断を受け、1月に化学療法を開始した。

    最初の治療を終えた数時間後、ステファンはディディにプロポーズをした。

    ディディは、米アトランタで美しい、手頃な値段の会場を探し始めた。せっかくなので、好きなラジオ番組The Bert Showの司会者に手紙を書き、自分の状況を説明し、オススメの会場を尋ねてみた。

    司会者は彼女の手紙を番組の中で読み上げた。すると、ディディの結婚式を支援したいという、ウェディング・プランナーや写真家、フラワーショップなどが無償で力になりたいと申し出た。

    アトランタ歴史センターのスワン・ハウスで、ディディとステファンの婚約写真が撮影された。その仕上がりは驚くべきものだ。

    ブライダル・ブティックのWedding Angels Boutiqueは、ディディに素晴らしい黒のビーズが施されたガウンを贈った。ディディは、これを8時間におよぶ撮影で身につけた。

    フラワーショップのSomeTheme to Talk Aboutも、信じられないほど美しいバラやキンポウゲ、ユーカリなどの花束を寄贈した。

    ディディは緊張していた。「その日はウィッグを持って行きました。これが自分の婚約写真なのかと思うと、丸刈りでいいのかどうか、わからなかったんです」

    しかし、緊張は長くは続かなかった。「気分が乗ってきたんで、ウィッグは外しました」

    ディディとステファンはその日は一日中「セレブのよう」に感じたという。でも、セレブのような扱いは、それだけで終わらなかった。

    彼女には、あと4回の化学治療が残されている。7月11日には両乳房切除手術を受ける予定だ。医師がそれ以降にガンの転移の兆候を発見しなければ、寛解となり、9月10日に結婚式を迎えることになる。

    「ステファンと私にとって、結婚式はすごく特別なもの。それは、私たちの子供たちにとっても同じです。子供たち (ディディには2人、ステファンには5人の子供がいる)こそが結婚パーティーの主役です」と、彼女は言う。「私は赤ちゃんのように大声で泣いてしまうでしょうね」

    多くの人たちの寛大さに囲まれて、ディディは愛を実感している。

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