武田玲奈、ひさびさのショートカットは「もう少し切りたかった」

    ドラマ「マジで航海してます。」で初主演

    モデル、グラビア、女優。もうすぐ20歳になる武田玲奈にはいくつもの顔がある。その中でも、演技は彼女が大事にしている仕事だ。

    TBSでは7月4日から放送される連続ドラマ『マジで航海してます。』(全5回)で、飯豊まりえとともにダブル主演。ともに連続ドラマの主演は初となる。

    ドラマは航海士を目指し奮闘する若者たちを描く青春コメディー。武田が演じるのは1浪して商船大に入学するも、後悔している石川燕。飯豊演じる坂本真鈴を止めるツッコミ役だ。

    「私の役は船も海も好きじゃない、日焼けとかもヤダというイマドキの女の子。自分にも近いものを感じたので、すっと演じられました」

    井口昇監督とは2015年に放送された『監獄学園』でも一緒に仕事をしており、コメディーもその際に挑戦。

    「ナチュラルなお芝居の方が得意ではあるので、表現がオーバーだったり、演技の振り切り具合だったりが難しいです」と苦労もあった。

    主演の難しさは?

    主演となれば、演技以外にも現場の雰囲気作りなどドラマの“舵取り役”も求められる。

    今ドラマでは「マリエッティ(飯豊)が雰囲気作りが得意なので、お任せしちゃいました(笑)」というが、一方で「一人の主演は大変だなと思いました。今の自分はお芝居で精一杯なので、プラスで現場の気遣いもあるので」とも話す。

    そんな武田にとってドラマ「THE LAST COP」で共演した唐沢寿明は、主演俳優としての大きな指標だ。

    「唐沢さんは現場をまとめる力がすごかったです。みんなも着いて行こうと思いますから。唐沢さん自体も面白いし、現場も引き締まる。そういう人になりたいです」

    役者として成長した1年

    デビューから3年。2015年の舞台『四谷怪談』で演じる楽しさを実感し、今年は主演映画は2本。映画「ポエトリーエンジェル」では吃音の女子高生という難しい役を演じた。

    『仮面ライダーアマゾンズ』ではアクションにも挑戦。同作の石田秀範監督は厳しい演技指導で綾野剛を育てたことで知られている。

    「石田監督は今までで一番厳しかったです。『下手くそ』ってめっちゃ言われました。それに対してですか?『すいません』って。いろんなアクションも見られたし、勉強になりました」

    厳しい言葉も糧になっている。

    2015年、週刊ヤングジャンプの表紙グラビアへのいきなりの抜擢。次世代のショートカット美少女として注目を浴びた。

    その後、役作りなどもあり髪を伸ばしていたが、今年5月には久々にショートカットに戻した。

    「本当はもうちょっと切りたかったんですよ。性格的に面倒くさがりなので短い方がいいんですけど(笑)」

    7月27日には20歳の誕生日を迎えるが「気持ち的には、あんまり変わらないです。形としては大きな節目ですけど。10代最後で寂しいという気持ちもそんなに。20代も楽しいって聞いてるので」と大人になるのが待ち遠しい様子だ。

    誕生日には2冊目となる写真集も発売。大好きなアニメのコスプレに、下着姿も見せている。

    水着に比べ、下着って恥ずかしくないのか聞くと「私的には抵抗感はそんなに。下着っぽい水着もあるし、水着っぽい下着もあるので」とさらり。

    繊細なようで、意外に強い。ちなみにドラマでの下着にも恥ずかしさはないという。

    最後にドラマにちなみ、これまで後悔してことを聞いてみた。

    「お仕事を初めてから小さい後悔はあるけれど、本当の後悔はないんです。意外にポジティブなんです。最近の小さい後悔ですか? 昨日もう少し早く寝ればよかったかな」